《ブライアン・アサワ・デビューリサイタル》
1997年12月17日(水)7:00PM しらかわホール

「REVIEW97」に戻る  ホームページへ
 
 
  《ブライアン・アサワ・デビューリサイタル》
     ピアノ:マルコム・マーティノー
 1997年12月17日(水)7:00PM しらかわホール

 ポスターの写真があまりにも優男なので、面白半分で、カウンターテナーのブライアン・アサワ・デビューリサイタルに行ってみました。
 周りには若い女の子が多かった (^_^;。
 ところが、舞台に出てきたのは精悍な顔つきの男性。
 『ちょっと話が違うんじゃないか?』と思ったけれど (^_^;、これが素晴らしかったので、報告します。

 ブライアン・アサワは31歳。
 1994年プラシド・ドミンゴ国際オペラコンテストで優勝。
 素晴らしい歌声と確かな技巧、豊かな感情表現で、世界の歌劇場のカウンターテナーのパートは、数年後には彼に制圧されるものと思われました。

 前半の曲目は、『イタリア古典歌曲』『ジョン・ダウランド』『ヘンデルのオペラアリア』。
 《ジュリアス・シーザー》の『不遜で不実な恥知らずが』という曲はコロラトゥーラの難しそうな曲でした。

 後半は『ラフマニノフ』『フォーレ』『メトレル(ロシアの作曲家)』『モーツアルト』。
 モーツアルトでは『恋とはどんなものかしら』も歌われたんですが、カウンターテナーのケルビーノって、あり得るんじゃないでしょうか?

 CDを買った人にサイン、ということで並んでみました (^_^;。
 で、ちょっと会話を。
 ブライアンは日本語ペラペラ (^_^) 。

   僕 『これが日本で最初のコンサートですか?』
ブライアン『PMFで歌ったことはあるけれど、コンサートツアーとしては初めて』
   僕 『お父さんが日本人なのですか?』
ブライアン『お父さん? お父さんはそこにいるよ』
 ということで、カメラでサイン会を撮っている男性がブライアンのお父さんと判明しました (^_^) 。

 ブライアンはお話好きなんだけれど、係りのお姉さんが『サインだけで、早く進んでください!』と叫んでいるので(ブライアンは『どうして?』と言っていた)、あとはお父さんに話を聞いてみました。
 ブライアンのお父さんは小柄で小太り、恥ずかしがり屋で声が小さく、日本語がダメ (^_^;。
 で、以下は自信ないんだけれど‥‥ (^_^;

 お父さんのお父さんが、福島からアメリカに渡った。
 ブライアンのお母さんも日系人らしい。
 ブライアンが生まれたのはカリフォルニア。
 こういうことが、プログラムに書いてないんだ。
 最後に『ブライアンは世界でもっとも偉大な歌手の一人になると思います』と言ったところ、大変喜んでいただけました (^_^) 。

 この《ブライアン・アサワ・デビューリサイタル》は本日が初日ですが、19日にはザ・シンフォニーホール、22日には東京オペラシティコンサートホールで公演が予定されており、私としましては、是非お薦めしたいと思います。
 
 
「REVIEW97」に戻る  ホームページへ