日本オペレッタ協会 パウル・リンケ作曲 《フラウ・ルナ》
  1998年2月22日(日) 新国立劇場中劇場 

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フラウ・ルナ(98/2/22)

 先週まで我がオケ定期演奏会のため土日がつぶれて、たまりにたまったフラストレーション発散のため《フラウ・ルナ》に上京しました。
 東京は寒かった。

 日本オペレッタ協会 パウル・リンケ作曲 《フラウ・ルナ》
  1998年2月22日(日) 新国立劇場中劇場 

 この2月22日、新国立劇場では大劇場《椿姫》、中劇場《フラウ・ルナ》、小劇場《吾輩は猫である》と3つのオペラが上演され、21日・22日で3つのオペラを見られた方も多いようで、羨ましいことです。

 パウル・リンケ作曲《フラウ・ルナ》は、1899年初演の、ベルリン・オペレッタの代表作。
 ナンバーの『ベルリンの空気(かぜ)』はベルリンフィルの野外コンサートの最後に演奏されるほどドイツでは親しまれているそうです。
 《フラウ・ルナ=月光夫人》となっていたけれど、『月の女主人』としたほうがストーリーに合っているかも。

 ベルリンの下町に住む機械工フリッツ・シュテプケ(坂本秀明)は、月に行く飛行船を作っている。
 でいろいろあって、飛行船(ビアジョッキの形をしていた (^_^) )で到着した月で、女主人のフラウ・ルナ(佐々木典子)に気に入られるんだが、結局はベルリンの恋人マリー(松永栄子)と結ばれる、というお話。
 これでは、あまりにもストーリーを簡略化しているだろうか (^_^;?

 舞台装置は回り舞台も使った本格的なもので、衣装もキラキラ綺麗。
 日本オペレッタ協会の公演を見るのはこれが初めてだが、いつもこんなに気合いが入っているのであろうか?

 また、井崎正浩さんの指揮が素晴らしかった。
 ブダペスト・オペレッタで活躍しているそうだが、すっかり気に入ってしまった。

 キャストは知っている人は一人もいなかったが、みんな役に成りきっていて、先日名古屋で見た《フィガロの結婚》との違いには溜め息が出てしまった。
 水星のミズミズ氏(甲斐京子)に異様に拍手が多くて不思議だったんだが、プログラムに寄れば甲斐さんはSKDの男役トップスターだったんだそうだ。
 月のボーイ役の村田友里さんはステップの動きも軽やかで、ミュージカルにもぴったり。
 
 
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