喜歌劇楽友協会第34回定期公演
エメリヒ・カールマン作曲 オペレッタ 《マリツァ伯爵夫人》全3幕
1998年5月17日(日)12:00 森ノ宮ピロティーホール

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 宮ノ森の駅からホールへの途中で、道に迷ってしまった。
 地下鉄の駅(いつ出来たんだろう?)を越えて、どんどん歩いてしまったのね (^_^;。
 工事中の建物も多く、ホールへの分かりやすい表示が欲しいところだ。

 それにしても今日の大阪は蒸し暑かった。
 プログラムが団扇がわり。
 客の入りは7〜80%か。

        喜歌劇楽友協会第34回定期公演
 エメリヒ・カールマン作曲 オペレッタ《マリツァ伯爵夫人》全3幕
   1998年5月17日(日)12:00 森ノ宮ピロティーホール

     指揮:井村誠貴     訳詞・台本・演出:向井楫爾
        オーケストラ:エウフォニカ管弦楽団
          コーラス:喜歌劇楽友協会合唱団

   マリツァ :鹿賀 千鶴子  タシロ :伊藤 洋児
   リーザ  :山田 維久子  ジュパン:細川  勝
   マーニャ :津村  香   ベルコ :加藤 幸男
   ポプレスク:臼井 秀明   フルメツ:斎木 幸子
   カール  :河村 和久   チェコ :堀  宏至 

 さて、肝心のオペレッタだが、ストーリーが納得できない。
 マリツァとタシロは一幕最後にお互いに好意を感じるんだが、この二人の気持ち(特にマリツァの気持ち)が分からない。
 使用人のタシロのどこが良かったの?
 歌が上手なところ?
 それならバイオリンが上手なベルコだっていいわけだ。
 女主人と使用人といえば《ムツェンスクのマクベス夫人》とか《チャタレー夫人の恋人》とか‥‥。

 そもそも農場の管理人の収入で、莫大な借金が返せて伯爵としての名誉が取り戻せるのか?
 最後も叔母に借金の肩代わりをしてもらって目出たし目出たしだっていうんだものな。
 それじゃ男として情け無いだろ、タシロ?

 それから、妹のリーザが兄の破産を全く知らないというのにも唖然とした。
 どういう兄妹なの?

 キャストでは、マリツァ役の鹿賀千鶴子さんが良かった。
 歌も芝居も納得の熟女の魅力。
 落ちたイアリングまで、しっかりチェックしてしまいました (^_^) V。

 タシロの伊藤さん、声はいいけれど、芝居はもう少しかな。
 妙に子役と波長が合っているのが可笑しかった。

 子役といえば、プログラムに名前も載っていない女の子が今日一番の驚き。
 芝居は児童劇団っぽいけれど、歌がすごく上手 (@o@)。
 プロのミュージカルやオペラの子役として、十分通用すると思いました。

 あと気に入ったのがジュバン役の細川勝さん。
 張りのある声で、芝居心もあり、舞台姿も見栄えがして、踊りも踊れるようなので、ミュージカルにもいいんじゃないでしょうか?
 
 
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