ベルリン・コミッシェ・オーパー 《こうもり》
1998年6月24日(水)6:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

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       ベルリン・コミッシェ・オーパー 《こうもり》
  1998年6月24日(水)6:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

   指揮:ヤコフ・クライツベルク  演出:ハリー・クプファー

    アイゼンシュタイン:ギュンター・ノイマン
     その妻ロザリンデ:ダクマール・シェレンベルガー
     刑務所長フランク:クレメンス・シュロヴィオツェック
    オルロフスキー公爵:アクセル・ケーラー
       アルフレート:シュテファン・シュピーヴォック
       ファルケ博士:アレクサンダー・マルコ=ブールメスター
      弁護士ブリント:ダニエル・キルヒ
         アデーレ:タチャーナ・コロヴィナ
          イーダ:ザスキア・キュスペルト
        フロッシュ:オットー・ザンダー

 さて、ベルリン・コミッシェ・オーパー二つ目の公演は《こうもり》。
 この演出の売り物は3階建てのエレベーターらしいが、これにはあまり必然性が感じられなかった。

 ベルリンの音楽界は補助金削減で大変らしいが、このエレベーターとか《ホフマン物語》の自動ピアノとか、あまり必要の無いところにお金をかけているような気が、僕はしましたね。

 本日のロザリンデは話題のダクマール・シェレンベルガー。
 この人は美人。
 『下着姿もたっぷり見せてくれるから、オペラグラスは必携』と報告しておきましょう (^_^) 。
 歌は《チャルダッシュ》の最高音を逃げたのはどうかな?

 一番気に入ったのはオルロフスキー公爵のアクセル・ケーラー(カウンター・テナー)。
 コヴェントガーデンのLDのコワルスキーのように笑わせてはくれないが、虚無的な感じが良く出ていた。
 このクプファー演出には、客を笑わせようという気は無いみたいだから、コワルスキーでもLDのようにはいかないのでは?

 ファルケ博士のアレクサンダー・マルコ=ブールメスターは《ホフマン物語》にも出ていたが、女性に受けそうな感じがした。
 プリンスっぽいとか。  違う (^_^;?

 あと舞台はクルクル良く回った。
 この劇場の回り舞台を見るのは《ピーター・グライムズ》《秘密の花園》に続いて3回目かな?
 せっかくの装置があまり使われることがないのは残念だ。

 観劇後の感想としては、このクプファー演出の《こうもり》には、客を楽しませようという気は無いみたいだ。
 楽しい部分・笑える部分は、多くがカットされているのでは?
 僕としては、楽しくない《こうもり》を見ても、楽しめなかったな。
 意味不明の動きが多いのも、いつものクプファーと同じ。

 終演後はサインをもらいに劇場裏口へ。
 クプファーには《エリーザベト》のプログラムにサインしてもらった (^_^) 。

 あとは、アクセル・ケーラーとダクマール・シェレンベルガー。
 シェレンベルガーにも聞いておきたいことがあったので、思い切って質問してしまった。

 『ベルリンフィルのシェレンベルガーは貴女のご主人ですか?』
 『オーボエの? NO! 名前が同じだけ(大爆笑)』
 
 
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