大須オペラ 《軍艦ピナフォア》
1998年7月8日(水)7:00PM 大須演芸場

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 大須オペラが7月7日から始まりましたので、さっそく行って参りました。
 1階席はほぼ満席でした。

        大須オペラ 《軍艦ピナフォア》 
 1998年7月8日(水)7:00PM 〜 9:10PM 大須演芸場

      演出:岩田 信一  指揮:宮脇 泰

    水兵 ラルフ・ラックストロウ:佐藤 裕二
   軍艦ピナフォア艦長 コーコラン:野口 登志
   海軍大臣 ジョセフ・ポーター卿:間瀬 礼章

       艦長の娘 ジョセフィン:杉山 佳重
        物売り娘 キンポウゲ:征矢野敦子

             水兵班長:水谷 真人
             班長助手:渡辺  健
           水兵ディック:吉野 尚樹
             水兵たち:鵜飼 昭光/ほか全7名

       大臣のいとこヒービー:吉野 貴子
         大臣のいとこたち:柴田しのぶ/ほか全8名

 《シアター管弦楽団》
 バイオリン    :2名   フルート:1名
 アルトサキソフォン:2名    ホルン:2名
 ユーフォニウム:1名  トランペット :2名  バスチューバ:1名  
 コントラバス :1名  パーカッション:1名  キーボード :1名
 の全14名。

 バタカップは『BUTTER CUP』で『キンポウゲ』。
 舞台は第1幕、第2幕とも軍艦ピナフォアの甲板の上。

 第1幕 水兵ラルフと艦長の娘ジョセフィンはお互いに好意を持っているが、身分の違いに悩み、心を打ち明けられない。
 艦長コーコランはジョセフィンを海軍大臣のポーター卿と結婚させたい。

 そこへ現れたのがポーター卿。
 彼は自分の生い立ちを述べる『早口ソング』を歌ってから、『たとえ部下であっても丁寧な言葉遣いをしなくてはならない。部下でも人間として対等である』という訓示をする。
 これを聞き、人間の平等に目覚めたラルフがジョセフィンに求婚するが、彼女は父親の立場を考えそれを拒否する。

 しかし、ラルフがピストル自殺をしようとするのを見て、ジョセフィンは彼の愛を受け入れる。
 そして、二人でこっそり軍艦を抜け出す計画を立てる。

 第2幕以降はカットするけれど、このオペレッタのポイントは、ラルフとジョセフィン、海軍大臣とジョセフィン、艦長とキンポウゲ、この3組の『身分違い』の関係。
 これがあっと言う間にひっくり返るところが、ギルバート台本の狙いであろう。

 ばかばかしい話なんだが、サリバンの美しいメロディーと、いつもながらの大須オペラの下町パワー(間瀬さん絶好調)に僕は満足だった。
 通ってみることにしよう。

 しかし、このオペラではニフティ「オペラ&コンサートの部屋」のオフが予定されていて、オフの幹事としては、いろいろ心配になってきた。

1)例年見られる舞台転換がない。
  狭い舞台を上手く使った舞台転換を皆さまに見ていただきたかった。
2)ストーリーがちょっとね。
3)歌が上手くない 。 これでも徐々にレベルアップしているんだが‥‥。
  CDとの落差に驚かれたらどうしよう (^_^;。
4)オーケストラが上手くない。
  まだ、楽譜点検中だと言っていたな。

 ということで、リトマス試験紙としてオペラ通の知人を誘ってみた。
 彼は毎年海外に出かけ、パウントニーの《リエンツィ》に大感激したという人物。
 で感想は『いや〜、おもしろかった!』というもの。
 ひと安心しましたよ (^_^) v。
 やっぱり、弱点を吹っ飛ばすパワーがあるね、この舞台(と客席)には。

 予備知識として、辞職を迫られている末広真紀子参議院議員は反自民・反万博で、『愛知地方区』で当選したので、覚えて置いて下さい。
 ビールはジョッキではなくプラスチックのコップ(大500円・中350円)でした。
 
 
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