劇団うりんこ 《墨ぬり少年オペラ》
 1998年8月19日(水)3:00PM うりんこ劇場

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         劇団うりんこ 《墨ぬり少年オペラ》
     原作:阿久 悠  台本・演出:加藤 直  音楽:林 光
      1998年8月19日(水)3:00PM うりんこ劇場

 《墨ぬり少年オペラ》という題名と原作:阿久 悠 ということで、物語は終戦時の瀬戸内ということが推測されるでしょう。
 これは、まったくそのとおりでした。

 《墨ぬり少年オペラ》という題名と台本・演出:加藤 直、音楽:林 光 ということで、『こんにゃく座』風のオペラが推測されるでしょう。
 これは全く違っておりました。
 音楽なしの演劇だったのね (^_^;。

 カーテンコールで、作詞:阿久 悠、作曲:林 光 の『蝶とパラソル』という曲が歌われただけ。
 詐欺というと言葉がきついけれど、まあ‥‥期待外れでしたね。

 でも、演劇は演劇で面白かったですよ。
 少年・哲の目を通した終戦時の淡路島の出来事が演じられます。
 哲、勇、圭介の三人組、私生児を生む令嬢モモ子、心中するヤクザの千人針の勝と戦争未亡人、戦争のため不能になってしまい結婚式をすっぽかす沢田英雄、二人サーカスの金ピカ入道とベティちゃん‥‥色々な人物が登場します。
 当時の瀬戸内の雰囲気が、良く出ていたのでは?
 『劇団うりんこ』はなかなかの実力かと思いました。

 下着姿の売春婦達が出てくる場面があって、同じ加藤 直さん演出の《三文オペラ》を思い出しました。
 他にも男性ヌード(後ろ向きだけれど (^_^;)、蚊帳の中のセックスシーン、出産シーンなどがありましたね。

 この作品については後日譚がありまして、こちらをお読み下さい (^_^ゞ
 
 
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