グローブ座カンパニー 《ヘンリー四世》
1998年8月22日(土)2PM 扶桑文化会館

「REVIEW98」に戻る  ホームページへ
 
 
 スーパー一座の《リチャード三世》を見てから、ちょっとシェークスピアの歴史劇に興味を感じていたんですが、今回《ヘンリー四世》の上演があるということで、何処にあるかも知らなかった扶桑町まで行って参りました。
 《ヘンリー四世》といえば、ファルスタッフが出てくる戯曲ですからね。

      グローブ座カンパニー/子供のためのシェークスピア
              《ヘンリー四世》
       1998年8月22日(土)2PM 扶桑文化会館

 《ヘンリー四世》は上下2巻の大作なんですが、今回のグローブ座カンパニーの公演は2時間に縮めた短縮版。
 しかし、ファルスタッフは大活躍をしておりました。
 彼はヘンリー四世の息子であり後継者であるハルの悪友。
 大酒飲みの肥満体で、強盗等の悪事を働いている。
 戦争にかり出されても、臆病者で‥‥

 シェークスピアの時代にもファルスタッフは大人気者で、どんな戯曲にでも彼が現れて、観客が大喜びしたとか (^_^;。
 本日も、大いに受けておりました。
 でも、ハルが即位してヘンリー五世になったら、追い出されちゃうのね。


 《ヘンリー四世》のプログラムで推薦されていた『とびきり愉快なイギリス史』(ちくま文庫・700円)を買ってきました。
 この本によれば、ヘンリー五世となったハルはすっかり行いを改めて、昔の仲間のファルスタッフを火あぶりにしてしまったんだそうです (@o@)。

 ヘンリー五世の息子はヘンリー六世となるんですが、即位したのは生後9ヶ月。
 で、その頃フランスで活躍していたのが《火刑台上のジャンヌ・ダルク》のジャンヌ・ダルク。
 そのヘンリー六世が捕らえられ、ロンドン塔で殺されたところから、スーパー一座の《リチャード三世》が始まったんですね。
 
 
「REVIEW98」に戻る  ホームページへ