バーデン市立劇場 J=シュトラウス II 《ヴェニスの一夜》
1998年9月19日(土)6:30PM 浜松アクトシティ大ホール

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 明日はエキストラで出演させて頂く某オケの本番で、今日は最後の練習日。
 しかしこのオペレッタシリーズはいつも名古屋飛ばしで、見ることが出来るのは今日だけ。
 アクトシティにも一度は入ってみたいということで、浜松まで遠征して参りました。

 浜松到着後アクトタワー45階の展望回廊に上り、その後楽器博物館を見学。
 ここはすごかった (@o@)。
 世界一の楽器博物館なんじゃないでしょうか?
 他は見たこと無いけど (^_^;、これだけ楽器数が多く展示内容が充実したものはそうそうは無いでしょう。

 それから駅前の『浜名湖』という漁協直営のお店でうな丼(二段 (^_^) )。
 まだ時間があったので、アクトシティの上にある『ショパンの丘』というところに登ってみました。
 ここには浜松市とワルシャワ市の音楽文化友好交流協定を記念して送られたワジェンスキ公園にあるショパン像の複製がありました。
 この実物を見れる日が、僕に訪れるのでしょうか?

 バーデン市立劇場  J=シュトラウス II 《ヴェニスの一夜》
 1998年9月19日(土)6:30PM 浜松アクトシティ大ホール

 指揮:クリスティアン・ポーラック 演出:ルチア・メシュヴィッツ

      パッパコーダ(マカロニ売り):ヨアヒム・モーザー
 チボレッタ(その恋人・デラクアの侍女):アンニカ・フランソン
        カラメロ(領公の理髪師):ツリンコ・ソーチョ
    アンニーナ(その恋人・漁師の娘):ブリギッテ・イェーガー
             ウルビーノ領公:ハインツ・ハルテル
          デラクア(上院議員):マルク・シュテーレ
           バルバラ(その妻):イヴァ・ラステ

 アクトシティ大ホールは客席およそ2300。
 場内も広々として明るく、気持ちのいい劇場だ。
 観客の入りは6割くらいか?

 このオペレッタを見るのは(当然)初めてなので、ストーリーを理解するのが大変。
 字幕が次々と変わるのを読んでいると、舞台上の人物に対する注意がおろそかになる。
 例えば3人の女性が出てくるんだが、その区別がつかない。
 それどころか、出てくる女性すべてが銀色のかつらをかぶっているので、皆が同じ顔に見えたりして (^_^;。

 ストーリーも分かりにくい。
 これから見る人のために書いておけば、最初にちょっと出てくる若い男性(エンリーコ)がバルバラの不倫相手だと知らないと、後の進行が分からなくなる。
 何のために替え玉を立てるのかってね。

 バルバラの替え玉になったチボレッタとアンニーナがウルビーノ領公のものになってしまうのではないかと恋人のパッパコーダとカラメロがどたばたするところが、このオペレッタのポイントであろうか。
 《ヴェニスの一夜》という割に、その一夜には何もないんだけれど ね (^_^) 。

 曲としてはそれなりに美しい曲がありました。
 歌手はレベルが揃っていたのではないだろうか。
 演出はオーストドックス。
 オーストドックスすぎて、もう少しアイディアが欲しいところだ。

 ということで、ストーリー的には不満もあるんだが、終わってみれば結構ハッピー。
 経済的な面を考えればもっとポピュラーな作品を上演したほうが得なのに、
このようなめったに見ることが出来ない作品を上演してくれたことに感謝したい。
 浜松の観客は拍手も暖かく、いい観客だと思った。
 カーテンコールには演出家(女性)も現れた。

 《ヴェニスの一夜》は本日が初日。
 10月11日までの足掛け23日間に18回の公演が予定されています。
 シングルキャストのようなので、健康には気を付けて頂きたいものです。

 終演は21:15。
 名古屋行き新幹線が、21:17の次は22:21だというのには参りまし
た (^_^;。
 
 
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