F.プーランク生誕100周年記念 《人の声》
1999年2月14日(日)6PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 1999年2月14日(日)6PM 愛知芸術劇場コンサートホール
     プーランク生誕100周年記念  指揮:現田茂夫

 二つの行進曲と間奏曲
 オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲  オルガン:吉田 文
 歌劇《人の声》op56(一幕・モノドラマ)  ソプラノ:佐藤 しのぶ

 『F.プーランク生誕100周年記念』ということで、オール・プーランク・プログラムです。
 僕は指揮者(というか演奏家)の発散するパワーに感激するんですが、現田さんからはそのパワーがあまり感じられませんでした。

 オルガンの吉田さんは名古屋市出身。
 中学卒業後、単独渡独。 ケルン音楽大学卒。
 以前NHKのドキュメントで、ウィーンのアウグスティナー教会でオルガンを弾いている映像を見たことがあります。
 なかなか意欲的な演奏かと思いましたが、単に音が大きかっただけかもしれません (^_^;。

 本日のお目当ては、もちろん佐藤しのぶさんのモノドラマ《人の声》。
 このオペラは見るのも聴くのも初めてです。

 まだうら若い彼女は愛する男との5年にわたる恋愛に終止符を打った。
 昨日睡眠薬自殺を図った彼女に、その男から電話がかかってくる。
 電話事情が悪かった当時の実状を反映して、たびたび混線と中断をしながら、その男との会話が続く。

 コンサート形式ということで、佐藤さんは楽譜を見ながら歌いました。
 フランス語を暗記するのは大変でしょうか。
 僕は全く知らないオペラなので、舞台の両横の字幕を追うだけで精一杯。
 話はすべて、彼女のモノローグで進みますからね。
 ということで、自分の不勉強のせいもあるんですが、このオペラはあまりいい曲とは思えませんでしたね (^_^;。

 佐藤さんは声が不安定なところがあったり、オケに埋もれたところがあったり。
 先日の浜田理恵さんは、声を聴いているだけでもゾクゾクしたんですが、本日の佐藤さんにはゾクゾクしませんでした。
 まあ、会場が違いますからね。
 
 
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