名古屋市文化振興事業団 99企画公演
《かるめん・じょーんず》 名古屋芸術創造センター
1999年2月17日(水) 2:00PM 6:30PM

「REVIEW99」に戻る  ホームページへ
 
 
 ビゼーの《カルメン》をオスカー・ハーマンスタイン II 世がミュージカル化したのが《カルメン・ジョーンズ》。
 この《カルメン・ジョーンズ》を今回の公演用に加藤直さんがアレンジしたのがひらがなの《かるめん・じょーんず》。

 名古屋市文化振興事業団主催公演で加藤直さん、といえば思い出すのがあのすきま風が寒かった《三文オペラ》。
 《カルメン・ジョーンズ》といえば思い出すのが、あまりのつまらなさに10分くらいで見るのを止めてしまったミュージカル映画。

 ということで、不安いっぱいで臨んだこの公演です。
 あの映画って、ベラフォンテが出演して、マリリン・ホーンが歌ったんだっけ?

      名古屋市文化振興事業団 99企画公演
    《かるめん・じょーんず》 名古屋芸術創造センター
   1999年2月17日(水) 2:00PM(Bキャスト)
                 6:30PM(Aキャスト)

        かるめん・じょーんず:松村彩容子(A) 野田ひろみ(B)
             じょー(ホセ):永見隆幸 (A) 井原義則 (B)
はすきー・みらー(エスカミーリオ):松原 敬 (A) 安田 健 (B)
      しんでぃ・るー(ミカエラ):篠崎千恵 (A) 森本のりこ(B)

          指揮:古谷誠一 演奏:セントラル愛知交響楽団

 この《かるめん・じょーんず》は、予想通り、僕には全く面白くありませんでした。
 《三文オペラ》ほどではなかったけれど (^_^;。

 最大の原因は加藤直さんの台本でしょう。
 プログラムには、僕には理解できない難しい解説が書かれているけれど、実際の舞台は上滑りという印象でした。

 舞台は第二次世界大戦中のアメリカ。 日本人収容所のパラシュート工場。
 まず、この設定が理解できない。
 《RENT》のような現代のアメリカを描いたミュージカルが上演される今日、なぜ大戦中の日系人収容所なのだろう?

 それから、加藤さんが創作したセリフの部分が浮いてしまっている。
 これはキャストの実力不足という面もあるだろう。
 演技は素人の歌手に、あれだけのセリフは負担が多かったことと思います。

 歌手には学芸会レベルの人もいて、不満が多かった。
 中で存在感があったのはかるめん・じょーんず(A)の松村彩容子さん。
 酒場のお姐さん風だったけれど (^_^;。

 じょーの井原さんは、もっと出来る人だと思っていたが‥‥。
 はすきー・みらーは、日系の人気ボクサーという設定。
 しんでぃ・るー(B)の森本のりこさんは可愛かったね (^_^) 。
 指揮の古谷さんは力量のある人だと思っているんですが、今回の出来はあまり感心しませんでした。
 
 
「REVIEW99」に戻る  ホームページへ