名古屋オペラ協会 《天守物語》
 1999年2月28日(日)2PM愛知県芸術劇場大ホール

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 実物の宮沢りえちゃんを見たくて (^^ゞ 玉三郎の《天守物語》を見に行ったことがあるが、ストーリー的にはほぼ同じであろうか。

    名古屋オペラ協会《天守物語》作曲:水野 修孝
 1999年2月28日(日)2PM愛知県芸術劇場大ホール

        指揮:星出 豊
        演出:栗山 昌良
       管弦楽:セントラル愛知交響楽団
       合 唱:名古屋オペラ協会合唱団
            名古屋少年少女合唱団

           富姫:藤本 圭子
 図書之助(ずしょのすけ):鏑木 勇樹
           亀姫:盛 かおる
            薄:千田 恭子
         朱之盤坊:小原 恒久
          舌長姥:江崎 裕子
           桃六:澤脇 達晴

 先ず書いておきたいのは曲のこと。
 富姫と亀姫の遊ぶ場面など、ロマンティックの極致みたいな音楽なんだが、どうしてこれを歌手に歌わせないの?

 歌はセリフに音階を付けた程度のものが多い。
 これなら歌手でなくて玉三郎とりえちゃんでも特に問題はなさそう。
 どうして現代のオペラは美しい旋律を歌手に与えないのであろうか?

 演出は栗山さんとしては中の上かと思った。
 二階建ての舞台を使った天守閣などは、僕の予想範囲。
 りえちゃんの亀姫は雲に乗って現れたのに、オペラの亀姫は歩いて出てきたのにはガッカリしたな (^_^;。
 戦いの場面なども、もう少し演出で華々しく見せて欲しかった。

 とはいえ栗山演出としては《トゥーランドット》や《袈裟と盛遠》に較べれば物足りないということで、これはこれでなかなか良くできた演出でした。
 富姫の昔のエピソードが突然、舞台奥の枠の中に現れたのには驚いたな (@o@)。
 振り袖が揺れて『風かな?』と思ったら、黒子が動かしていたのね (^_^) 。

 キャストの皆さんも好演で、このような珍しいオペラを上演していただいたことに感謝したいと思います。
 
 
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