《アップル・トゥリー》 三つの恋の物語 1999年3月22日(日)1:00PM 名古屋青少年文化センター・アートピアホール |
《アップル・トゥリー》は1967年トニー賞に輝いたミュージカル。 作詞・シェルドン・ハーニック、音楽・ジェリー・ボック のコンビは《屋根の上のバイオリン弾き》でおなじみ。 このミュージカルは薔薇座、宝塚、パルコプロデュースなどで上演されてきた。 今回は演出家・菊本健郎の名古屋市芸術奨励賞受賞を記念した公演で、『総合劇集団俳優館』は名古屋を起点として全国に公演活動を続けているんだそうだ。 総合劇集団『俳優館』公演 《アップル・トゥリー》三つの恋の物語 1999年3月22日(日)1:00PM 名古屋青少年文化センター・アートピアホール このミュージカルは三話のオムニバス形式。 それぞれの話に連続性はないようだ。 《アップル・トゥリー》というのは第一話のことだろうね。 伴奏はテープだった。 第一話『アダムとイブの日記』(60分) 原作:マーク・トゥエイン 演出:菊本 健郎 エデンの園におけるアダムとイブの出会いからイブの死まで。 カインとアベルのエピソードなんかも入って、これは暗かった (^_^;。 ミュージカルナンバーも少なく、ちょっと苦しかったな。 第二話『女か虎か』(30分) 原作:フランク・R・ストックトン 演出:ほり みか 時は中世のある王国(東洋風)。 許されぬ身分違いの恋に落ちた王女と将軍。 怒った王は将軍を捕らえ裁判にかける。 この裁判が傑作。 二つの扉があって、一つには虎がもう一つには女がいる。 つまり、死ぬか結婚するかの二者択一 (@o@)。 その上、この場合には扉の向こうの女には王女の女官が選ばれる。 つまり、王女にとっては恋人が殺されるか他の女に取られるかの二者択一でこれは辛かろう (^_^;。 『さて、どちらを選ぶ』というところで終わるのも、しゃれていた (^_^) 。 この第二部はほとんどが音楽でつづられていて、客席からの笑い声も多く、成功作と言っていいだろう。 第三話『パッショネラ』(40分) 原作:ジュールス・ファイファー 演出:宇佐見 祐林 ニューヨークで映画スターに憧れながら煙突掃除をしている少女エラ・パッショネラ。 彼女は深夜TVから現れた魔法使いの力を借りて、あっという間にスターの座を上り詰めて、ロックスターのフィリップまで自分のものとすることが出来たのだが‥‥。 これは、ちょっとストーリーがありきたりかな。 フィリップの『ハンバーガー三兄弟』というセリフは笑えたけれど (^_^) 。 とまあ、そんなところで。 |