ウィーン・フォルクスオパー公演 《チャルダッシュ侯爵夫人》
    1999年6月15日(火)6:30PM

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《チャルダッシュの女王》の題名は間違い
 

 このオペレッタの公演名は《チャルダッシュの女王》なんですが、僕はこの日本語訳は間違っていると思っているので、使う気がしません。
 ということで、《 DIE CSARDASFURSTIN(チャルダッシュ侯爵夫人)》を使わせていただきます。

 舞台でフォルクスオパーのメンバーが上演しているのは《 DIE CSARDASFURSTIN 》なんですからね。

 会場は《カルメン》と同じ愛知県芸術劇場大ホールなんですが、今夜のロビーは着飾った人が多く、かなりハイソな感じでしたね。
 入りは9割くらいでしょうか。

 ウィーン・フォルクスオパー公演《チャルダッシュ侯爵夫人》
    1999年6月15日(火)6:30PM

       指揮:アッシャー・フィッシュ
       演出:ロベルト・ヘルツル

       シルヴァ:レギーナ・レンツォーヴァ
      シュタージ:レナーテ・ピッチャイダー
      アンヒルテ:ジークリット・マルティッケ
      レオポルト:ルドルフ・ヴァッサーロフ
      エドウィン:ミヒャエル・ロイダー
       オイゲン:ディルク・ヴァルメ
         ポニ:マルクス・ヴェルバ
        フェリ:シャンドール・ネーメット

 僕はいつもは5階の最後列で見ているんですが、今夜は舞台に向かって左側。
 オケピットの真横で、オケピットの中がよく見えます。
 僕自身がオケで活動しているので、こういう席は大好きです (^_^) 。

 ただ、木管楽器は後ろ向きになってしまうので、美人オーボエ奏者の背中しか見えないのは残念でした。
 前回来日時は、第2フルート奏者が美人で、また彼女に会えるかと楽しみにしていたんですが (^_^;。
 それから、この席はホルン奏者の後ろになり、ホルンが吹き始めると他の音は聞こえなくなります(ホルンは後ろに音が出るから)。

 それから舞台の奥の方は見えませんでした(当然でしょうか (^_^;)。
 そういうバランスの悪い席で見た感想です。

 シルヴァは主役に必要な華やかさに欠けるような気がしました。
 『踊りたい』の最後のハイDをレンツォーヴァは避けていましたね。

 エドウィンは高い音をファルセットで歌ったりして、不満が残りました。
 声の調子が悪いのでしょうか?
 ボニもシュタージも今一つという印象でした。
 侯爵夫妻はなかなか感じが出ていたのではないでしょうか。

 第三幕はネーメットの独り舞台になっていましたね。
 というより、独り舞台にしていましたね。
 カーテンコールではオケピットの中から、ネーメットにだけ拍手が送られていました。
 そういう特別な人なのでしょう。
 久しぶりに元気な彼の舞台を見ることが出来て、懐かしかったですね (^_^) 。

 第三幕では4人組のジプシーバンドも面白かった。
 楽団長 シッギ・クロッス役のカール・ギュンターという人は上手なジプシーバイオリンでしたね。
 フォルクスオパー・オーケストラのメンバーなんでしょうか?
 4人組がカーテンコールに出てきたのも面白かった (^_^) 。

 アッシャー・フィッシュの指揮はドラマティックで強弱の幅の大きい、立派なものだと思いましたが、この演目にあっているかどうか、議論のあるところでしょう。

 いつも同じ演目(同じ演出)を持っての来日でマンネリという感もありますし、フォルクスオパー(民衆オペラ)をウィーンという名につられて着飾って見に行く時代は終わったのかな、という印象も持ちました。

 今日の午後に僕は栄の街で迷っているフォルクスオパーのメンバー(カップル)に出会いました。
 で、楽屋( DRESSING ROOM と言うんですね)入り口まで案内してあげたんですが、彼らはダンサーなんだそうです。
 ということで、バレエの場面ではオペラグラスで探してみたんですが、化粧をすると分かりませんね (^_^;。
 
 
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