《ラ・カージュ・オ・フォール》 中日劇場
1999年8月1日(日)1:00PM

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  僕が中日劇場《ラ・カージュ・オ・フォール》を見たのは、名古屋公演初日の8月1日・日曜日のマチネ公演でした。
 いかにも無理に作ったストーリーで、音楽もそれほど印象に残っていないんですが、それより愉快でなかったのが会場の一部のグループ。

 ちょっと調子のいい曲になると手拍子を始める(これがこのミュージカルの御約束なのかな?)。
 市村さんが現れ、ちょっとポーズを取る度に大歓声を浴びせる。
 まるで市村正親ファン倶楽部の会合に迷い込んだようで、いたたまれない気がしました。
 その観客に媚びているような出演者にも、あまりいい印象を持ちませんでした。

 岡田真澄さんは大変立派な声と演技で、うれしい驚きでした。
 カーテンコールの最後には演出家まで舞台に上げられて挨拶をするなど、千秋楽のノリでしたね (^_^) 。

 さて、それから一週間くらい後の中日新聞『中日春秋』(朝日新聞の天声人語みたいなコーナー)に、このミュージカルを絶賛する記事が出ました。
 この欄全部を使って舞台作品を紹介し誉めるなどということは滅多にないことで、ちょっと驚きました。

 翌日の夕刊には、まるまる1ページを使った(大きいカラー写真5枚くらい)このミュージカルの紹介記事がありました。
 それから一週間後くらいだったでしょうか、投書欄にこのミュージカルで大感激したという投書が掲載されました。
 そして、本日の夕刊に黒川光弘という記者の『納得、癒しのミュージカル』という大きいコラムが掲載されています。

 これは一体どうしたことでしょう?
 観客の入りが悪いので、新聞を使っててこ入れをしているのでしょうか?
 学生割引の大きな広告が新聞に出ていました。
 最初に書いたように僕は初日を見たんですが、初日のマチネでも後ろの方は空いていましたからね。
       
 
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