《オリベ焼文様》 古田織部と妻せんの愛と炎の物語
1999年11月6日(土)6:00PM

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   《オリベ焼文様》 古田織部と妻せんの愛と炎の物語
 1999年11月6日(土)6:00PM 名古屋芸術創造センター

 原作・台本:野老比左子  作曲:中澤道子  指揮・演出:河津政實

 古田織部:井原義則  妻 せん:古田真寿美  彩音:山口雅子
 豊臣秀吉:石川 保  徳川家康:水谷和樹

 オーケストラ:アンサンブル・フィロソフィア(名フィル団員が主体らしい)
 合唱:コール・ブルンネン コール織部 岐阜羽島少年少女合唱団

 このオペラは97年、多治見市文化会館15周年記念として創作された。
 主人公は美濃の国ゆかりの茶人大名、古田織部。
 作曲の中澤さんは大坂音大作曲家講師。
 台本の野老(ところ)さんは裏千家の人らしい。

 古田織部に興味はあったが、このオペラはまず台本に問題があるだろう。
 全二幕構成で、第一幕は豊臣秀吉の命令で武人の茶碗を作り出すまで。
 第二幕は徳川家康の命令で切腹する場面。

 観ている方としては、茶碗が出来て喜んだと思ったら切腹しちゃうわけで、唐突な感がある。
 古田織部は謀反人として処罰されたたため資料が残っていないが、子供の徳川家に対する謀反に巻き込まれたらしい。
 子供(5人?)も一緒に殺され、お家断絶になったと歌われていた。

 中澤さんの音楽はあまり特徴の無いものだった。
 『古田織部と妻せんの愛と炎の物語』という副題にしては幼なじみの彩音の方が聴かせ所が多いような気もした。 

 演出も平凡かな。
 合唱を並べて歌わせるのは感心しなかった。

 こんなところでしょうか。
 
 
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