《ブレヒト・オペラ》名古屋市民会館中ホール
1999年11月10日(水)6:30PM

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   《ブレヒト・オペラ》名古屋市民会館中ホール
    1999年11月10日(水)6:30PM

     作:斉藤 憐  演出:佐藤 信

   ベルトルト・ブレヒト(劇詩人):村井国夫
         ヘレーネ(その妻):鳳 蘭
   ベス(ブレヒトの恋人・協力者):田根楽子
    グレーテ(同じく恋人・秘書):楠 侑子
ヴァルター(思想家・ブレヒトの友人):小日向文世
  アーシャ(ヴァルターの恋人・
        ソ連演劇同盟の使節):中川安奈

 出てくるのは、ブレヒトと妻とブレヒトの愛人たち。
 台本はただ出来事を年代順に並べただけ。
 この舞台が面白くなかったのは、台本に一番の責任があると思う。
 ヴァルターって人、ずっと出ていたけれど、どういう人なんだか全然分からない。
 もう少し観客の立場になって、台本を書いていただきたいものだ。

 普通の演出。
 好みではないワイルの音楽(10曲くらい歌われたでしょうか。伴奏はアコーディオンとパーカッション)。
 鳳さんのしゃがれ声、春風さんの金切り声。

 ということで、僕にとってこれはあまり面白くない上演でした。
 まあ、ブレヒトの亡命人生がある程度分かったことと、こういう感想を書けるのが、舞台を見たおかげだということでしょうか。

 千田是也記念公演と銘打たれ、プログラムには千田さんの記事がたくさん出ていますが、あまり千田さんとは関係なさそう。
 制作関係者たちの頭の中では結びついているんでしょうが‥‥。
 
 
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