オルガン:鈴木雅明  愛知県芸術劇場コンサートホール
1999年11月13日(土)2:00PM

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   コンサートシリーズ『音楽の扉』  J.S.バッハとその源流を訪ねて
              オルガン:鈴木雅明
   1999年11月13日(土)2PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

 『音楽の扉』今回は鈴木雅明さんのお話とオルガン演奏。
 お話は音楽史的なもの。

 プログラムの前半はデイートリッヒ・ブクステフーデ。
 ブクステフーデの作品を聴くのは初めてだったが、最初の印象は『バッハの《トッカータとフーガ》のパクリ?』。
 しかし、考えてみればこれは話が逆だね。

 1705年、20歳のヨハン・セバスチャン・バッハは、ブクステフーデが演奏するオルガンを聴くために、チューリンゲンのアルンシュタットからリューベックにやって来た。
 バッハはブクステフーデのオルガンに魅せられ、許可された4週間の休暇は16週間にもなってしまったという、有名な逸話が残っている。
 で、ブクステフーデの影響を受けて作曲されたのが、《トッカータとフーガニ短調》。

 ブクステフーデの音楽の持つ鮮烈さ、新しさには驚いた。
 《トッカータとフーガ》をもっと前衛的にした感じかな。
 僕はゴールデンウィークにリューベックに行って、ブクステフーデがオルガンを弾いていたマリア教会も見学してきた。
 あの古い教会でこのようにモダンな音楽が鳴り響いていたのかと思うと、感激もひとしおだ。

 後半はバッハ。
 これで1000円は安い (^_^) 。 
              
 
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