ニューヨーク・オペラとミュージカルの旅 96年5月4日
12) NYシティバレエ & アメリカン・バレエ・シアター

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 NYシティバレエも、アメリカン・バレエ・シアターも開演は2PMなので、まず、NY州立劇場のNYシティバレエに入りました。
 前にも書きましたが、ここは馬蹄形の座席が、ヨーロッパのオペラハウスみたいで、とても素敵です。
 ロビーも、4階(5階?)建ての各階から桟橋が延びて、ロビーの周りをを一周して散歩できるようになっていて、なかなかしゃれた空間です(説明しにくい ^_^;)。

 NYシティバレエ、本日の演目は、ストラビンスキーの《アポロ》と《アゴン》、そして、ブラームス・シェーンベルグの《カルテット》。
 3幕構成で、いずれもバランシンの振り付けです。

 僕が観たのは《アポロ》だけなんですが、これは抽象的な舞台で、アポロ役のゴードン・ベルツナーは格好いいんですが、それをとりまく3人の女性ダンサーが決めるべきところでぐらついたり(振り付けが難しいんでしょうが)、つまずいて転んだり、ちょっとモンテカルロ・バレエ団の冗談バレエを思い出しました(^_^)。

 《アポロ》が終わったところで休憩となり、メトロポリタン歌劇場のアメリカン・バレエ・シアター(ABT)に移動すると、こちらもちょうど休憩に入ったところでした。

 憧れのメトロポリタン歌劇場は、プロセニアム(舞台の間口)がとっても高い。
 土曜日のマチネーということで、客席には普段着の人が多く見られました。
 こちらは、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)の公演です。
 席は2階正面席という、私にしては、凄いところです。

 第二部の演目は、まず、《チャイコフスキー/パ・ドゥ・ドゥー》で、バランシンの振り付け。
 劇場を変わっても、振り付けはバランシンばかり。
 踊ったのは、パロマ・ヘッレーラとエンジェル・コレッラ。
 これは伝統的な振り付けでしたが、とても美しかった。
 難しそうな技が、ピタリピタリと決まって、気持ちがスカっとしました。

 次の演目は、アドルフ・アダム作曲、リッカルド・ドリーゴ(《ドリーゴのセレナード》の作曲者ですね、きっと)編曲の《パ・ドゥ・ドゥー》。
 これはなんと、プティパの振り付けです。
 踊るのは、スーザン・ジャフィーとホセ・マニュエル・カッレーニョ(この辺の読み方は適当です)。
 これは、あまり感心しませんでした。

 ここで休憩となり、ロビーを散策します。
 売店ではいろいろなグッズを売っています。
 ここで驚いたことには、バレリーナが履き古したトウシューズにサインをして売っているんですね。
 ソリストのシューズは$20、プリンシパルは$30です。
 無駄がないというか‥‥でも、僕がこんなの買ったら変でしょう(^_^)?

 第三部は、《バレー・インペリアル》。
 曲はチャイコフスキー、振り付けは、またまたバランシンです。
 踊り手は、アマンダ・マッケロウ、ウェス・チャプマン、クリスティナ・ファガンデス、その他大勢でしたが、今一つでした。

 これでメトロポリタン歌劇場はおしまいです。
 ABTは、7〜8月に名古屋で公演があるんですね。

 書き忘れましたが、この日の昼食はレストラン・ロウにある『ブロードウェイ・ジ
ョー』。
 『ジョー・アレン』の向かいですが、日本語メニューがあるというので行ってみま
した。
 注文したのは、ロブスター。
 これはまあまあでした。

 最後に、カードで払う、と言うと、請求書を持ってきましたが、『これでエヴリシ
ング』と言うわけです。
 これがELFさんのおっしゃる、サービス料込みの値段だったんですね。
 先日の『サーディーズ』ではサービス料金で神経をすり減らしましたので、これは
助かりました(^_^)。


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