ニューヨーク・オペラとミュージカルの旅 96年5月5日
15) 《美女と野獣》

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 BWの劇場街に戻り、1PMからは《美女と野獣》。

 《美女と野獣》
 1996年5月5日(日)1PM パレス劇場

 まず最初に、《美女と野獣》は劇団四季の公演を見たことがありますが、僕はこのミュージカルが好みではありません。
 理由は、第一に、セリフが多く、曲が少ないこと。
 その曲も、あまり印象に残る曲がありません。

 ということなんですが、ではなぜ観に行ったのか?、と弁解すると (^_^ゞ、第一には、この時間に予定していたカーネギーホールのチケットが売り切れで、買えなかったこと。
 では、ということで(『シアターガイド・5月号』に1PM開演と書いてあった)《グリース》のチケットを買いに行ったんですが、『日曜は3PMから』と言われてしまいました。

 で、他の選択肢が無くなったので、パレス劇場《美女と野獣》のボックスオフィスに並ぶことになりました。
 他の人のオーダーを見ていたところでは、当日の夜のチケットはあったようです。
 土曜日の夜は、売り切れでした。
 僕の観た日曜日のマチネは、空いている席がありました。

 さて、パレス劇場は古い劇場と思われました。
 トイレが少ないようで、前の席の女性たちは、舞台が始まっても、交代でトイレに行っています (^_^;。
 まあそれはいいんだが、舞台もどうも小さいようです。
 日曜日のマチネだけあって、子供が多い。
 3PMから《レ・ミゼラブル》があるので、第一幕だけの観劇です。

 このミュージカルは、扮装して出てくる人が多いので、『四季』と較べる気がするのはベルくらいですが、ベル(ケリー・バトラー)はスレンダーで可愛くて、まるでアニメから抜け出してきたようです。

 野獣(ジェフ・マッカーシー)は見た目には『四季』と同じ(^_^)。
 一幕最後の「IF I CANT LOVE HER」を聴くと、大変いい声だが、聴かせ所はここだけで、「ガオー、ガオー」と吠えている所だけが印象に残っているのが、お気の毒です。
 この叫び声はテープに録音されているようだが、演技と微妙にずれるのが変でした。

 舞台装置は、劇団四季の方がいいようです。
 例えば、森の中のお城は、日本ではまず下手上方に遠景が出て、それから上手に城門が出てきた記憶があるんですが、NYでは直接城門が出てきてしまうので、森の奥という感じがしません。
 「BE OUR GUEST」も日本の方が華々しくて良かったような気がするが、一度観ただけなので、あまり自信はない(しかし、人間をマットにしたのは、素晴らしいアイディアだと思う ^_^)。

 僕の結論としましては、NYより劇団四季の方が、セリフが日本語で分かりやすい分(^_^;、いいんじゃないか、と思うんですが、どんなものでしょうか?

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