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NY最後の観劇はサリバン・ストリート劇場の《ファンタスティックス》です。 《ファンタスティックス》は、昨年、名古屋のスタッフの公演を見て大感激してから、いつかは必ず、NYオフ・ブロードウェイの舞台を観るんだ、と決意しておりました。 サリバン・ストリート劇場は、BWの劇場街からは離れた、グリニッジ・ヴィレッジにあります。 グリニッジ・ヴィレッジはNYでも南の方にあたり、ミッドタウンとは異なり、少し古いヨーロッパ風の建物が並んでいます。 カフェやレストランも多く、人がいっぱい入っています。 この辺は芸術家が、多く住んでいるんだそうです。 グリニッジ・ヴィレッジの中心はワシントンスクエアなんですが、サリバン・ストリート劇場はそのワシントンスクエアに近いサリバン・ストリートに建っています。 この劇場は表から見ると4階建てのアパートみたいですが、中は結構奥行きがあります。 定員150人。 70%位の入りでしょうか。 日本人カップル、数組あり。 僕の席は真ん中の2列目。 本当に舞台が近く、ルイーザなんかにじっと見つめられると、困ってしまいます。 《ファンタスティックス》 1996年5月5日(日)7:30PM サリバン・ストリート劇場 EL GALLO:JOHN SAVARESE MATT:ERIC MEYERSFIELD LUISA:CHRISTINE LONG HUCKLEBEE:GORDON G.JONES BELLOMY:WILLIAM TOST HENRY:BRYAN HULL MORTIMER:JOEL BERNSTEIN MUTE:PAUL BLANKENSHIP PIANO:DOROTHY MARTIN HARP:HANK WHITMIRE 舞台は5メートル×2メートルくらいの小さい台で、周りに4本のポールが立っています。 舞台の奥にはアップライトのピアノがこちら向きに置いてあります。 裏側(こちらに向いている方)には黒い布が被せてあります。 ピアノの上から、女性ピアニストの顔が見えます。 ハープは向かって右側で演奏します。 この男性ハープ奏者は、なかなか意欲的な演奏で、感心しました。 休憩時間には、舞台に落ちていた紙吹雪をおみやげに拾って(^_^)、受付でグッズを買いました。 ここで買っておいて良かったのは、台本($7.95)。 これには、OFFICIAL FANTASTICKS SCRAPBOOK & HISTORY OF THE MUSICAL という資料集も付いていて、オリジナルキャストや日本公演の写真など、興味深い資料がいっぱい載っています。 作者のTOM JONES がオリジナルの HENRY だったんですね。 来日公演のメンバーには、本日出演の PAUL BLANKENSHIP とか HANK WHITMIRE の名前も見られます。 それから2階に上がると、そこには(ライザ・ミネリなど)かつてのメンバーの写真や、ポスターが貼られています。 (日本人キャストの)日本公演のポスターも、数枚見られました。 しかし、NY最後のナンバーが『トライ・トゥ・リメンバー』とは、良くできたお話で、今回の旅行のことがいろいろ思い出されて、じーんと来ましたね。 終演後、NYの夜景を見るため、エンパイア・ステート・ビルに登りました。 しかし、日曜の夜も遅いためでしょうか、思ったほど明かりが無く、残念でした。 これで今回のNY旅行はおしまいです。 4日間という短い期間にしては、まあいろいろなものを見ることが出来たでしょうか。 僕の印象としまして、NYは、劇場街でゴージャスな服装をした紳士淑女のすぐ隣を、ホームレスみたいな人が歩いていたり、近代的な建物のすぐそばに壊れかけた建物が放置されていたり、何かギャップの大きい街でしたね。 観光という面では、ロンドンに較べると、やはりお城がないのが弱いですね。 次に行く機会には、メットでオペラを見たいものです。 |