《エリザベート》とスイスの旅 1996年8月14日の1
カイザー・ヴィラ(バートイシュル)

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 この日は、普段の僕では考えられないのだが、5時半起床。
 ウィーン西駅で、ハルシュタットまでの往復チケットを購入。
 6:28AMのICに乗り込む。
 アットナンク・プッフハイムで乗り換え、10:20AMころ、バート・イシュル到着。

 まず、エリザベートゆかりのカイザー・ヴィラに向かう。
 徒歩3分くらいかな?
 マリア・テレジア・イエローの建物で、前には広大な森が広がっている。
 

 カイザー・ヴィラはフランツ・ヨーゼフ一家が、夏の避暑地として使った館。
 ここはガイドツアーで、参加者は40人くらい。
 説明はドイツ語だけだったので、良く内容が分からない。
 途中で気が付いたんだが、ドイツ語が分からない人は、各国語ごとのパンフレットをもらっているようだ(日本語は無し)。
 僕の場合は英語のパンフレットも良く分からないんだが、それにしても自分が今何を見ているか分からないのは痛かった。


 印象的だったのは、館の壁いっぱいにかけられた、鹿の角。
 このいっぱいの鹿の角が、ミュージカルのお見合の場面に出てくる。
 フランツ・ヨーゼフは狩猟が大好きで、約1500頭分の角があるそうだ。

 フランツ・ヨーゼフの執務室には執務机があったが、エリザベートの胸像が飾ってある。
 彼は第一次世界大戦の開戦布告文に、ここで署名をしたそうだ。

 エリザベート関係では、有名な写真の衝立がある彼女の書斎はロープが張られていて、外から覗くだけ。
 あとはデスマスクが印象深かった。
 かなり彫りの深い顔をしていたようだ。
 面白かったのは、愛犬シャドウの原寸大の置物。
 毛がふさふさで、目が見えない犬ね。

 最後にガイドさんに『フランツ・ヨーゼフとエリザベートが最初に出会ったのはこの建物か?』と質問してみた。
 ミュージカル《エリザベート》の卜書きではヴィラ・エルツ(のちのカイザーヴィラ)と書かれていたからね。
 ところがガイドさんの答えは、『ここではありません。彼らが初めてあったのはホテル・オーストリアです』とのこと。
 あとでこのホテルに行ってみることにする。

 近くにある写真博物館にも行ってみたが、特にエリーザベトゆかりのものは無かった。
 ここは長い坂の上で、僕はすっかり疲れてしまった。

 バート・イシュルでは、12時から2時までは、観光施設は昼休み。
 この時間に、皇帝御用達のカフェ・ツァウナーに行ってみた。

 カフェ・ツァウナーは外から見ると重厚な、由緒あり気な建物だ。
 中に入るとケーキのカウンターがあって、その奥にカフェがある。
 係りのお姉さんに、カイザートルテとアインシュペーナーを注文した。
 コーヒーフロートが来たかと思ったら、これがアインシュペーナー。
 ガラスコップ入りのウィンナーコーヒーだね。
 カイザートルテはザッハートルテの変形かと思われた。
 


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