8月15日、朝食にレストランに行くと、そこは大勢の人でパニック状態。
席もなければ料理もない。 ウエイトレスの女の子も泣きそう。
しかし、せっかくウィーンにいるのだから、ゼンメルにジャムを付けたものだけ食べておいた。
ゼンメルの味は懐かしい。
さて、本日最初の目的地はエリザベートお気に入りの別荘、ヘルメス・ヴィラ。
ここは交通のアクセスが面倒そうなので、ウィーン西駅からタクシーで行った。
場所はウィーン市内、シェーンブルン宮殿の南西方向に当たる。
20分くらい、157シリングで、Lainzer Tier garten の門に到着した。
ヘルメス・ヴィラは Lainzer Tier garten の中にある。
車はこの門から中には入れない。
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Lainzer Tier garten の門 |
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これから行かれる方は、U4の Hiezing から市電の60番・Radaun 行きに乗ってHermesstrasse
で下車し、そこからバスで Lainzer Tier garten まで行かれたらいいでしょう。
このバスはシャトルバスみたいで、料金を受け取ってくれませんでした。
時間的、料金的な面を考え合わせると、Hiezing からタクシーで行くのもいいんじゃないでしょうか?
Lainzer Tier garten の門を入ると中には草原と森が広がる。
門からまっすぐ歩くと、右手遠くに建物が見えてくるので、迷うことはないだろう。
と言いながら、僕は1回道に迷ってしまったが(^_^;。
門からヘルメス・ヴィラまで、20分くらい。
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ヘルメスヴィラ遠景 |
ヘルメスヴィラ正面 |
ヘルメス・ヴィラは別荘ということで、それほど大きい建物ではない。
建物1階では『狩り』についての展示がされていた。
フランツ・ヨーゼフは狩りが好きだったから。
見学者は僕一人だけ。
一回りして『これで終わりか』とがっかりしたが、入口左手に階段があるのを発見。
その階段を上がってみると、そこには写真集で見るエリザベート皇后のトレーニングルームがあった。
赤い壁にはヘルメスなど、裸の男性がたくさん描かれている。
この男性たちに見つめられながら、彼女はシェイプアップに励んだわけだ。
その奥は彼女の化粧室。
おお! ここがミュージカル『僕があなたの鏡だったら』の舞台ではないか!
ルドルフが彼女の助けを求めに来たときに、彼女はこの部屋で髪の手入れをしていたのであろうか?
その奥は寝室で、エリザベートが使った机やベッドが置かれている。
壁や天井には壁画が描かれていて、フランツ・ヨーゼフ(なんだろうな)の等身大の人形も立っていた。
他に観光客もいない部屋にひとり佇んでいると、エリーザベト皇后と対面しているような感じがしてくる。
エリーザベトファンの人には、ここは絶対のお薦め。
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トレーニングルーム |
寝 室 |
建物の2階は、向かって右側がエリーザベトの、左側がフランツ・ヨーゼフの居住する部分だったようだ。
中央が Kirchensaar という大きなダイニングルーム(?)になっていた。
フランツ・ヨーゼフの居住部分は博物館に作り替えられていて、昔を偲ぶすべもない。
なぜ、こんなことをするんだろう?
バスと市電で Hiezing まで戻った。
次の目的地はラクセンブルグ宮殿。
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