《エリザベート》とスイスの旅 1996年8月15日の1
ヘルメス・ヴィラ(ウィーン)


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 8月15日、朝食にレストランに行くと、そこは大勢の人でパニック状態。
 席もなければ料理もない。 ウエイトレスの女の子も泣きそう。
 しかし、せっかくウィーンにいるのだから、ゼンメルにジャムを付けたものだけ食べておいた。
 ゼンメルの味は懐かしい。

 さて、本日最初の目的地はエリザベートお気に入りの別荘、ヘルメス・ヴィラ。
 ここは交通のアクセスが面倒そうなので、ウィーン西駅からタクシーで行った。
 場所はウィーン市内、シェーンブルン宮殿の南西方向に当たる。
 20分くらい、157シリングで、Lainzer Tier garten の門に到着した。
 ヘルメス・ヴィラは Lainzer Tier garten の中にある。
 車はこの門から中には入れない。

Lainzer Tier garten の門

 これから行かれる方は、U4の Hiezing から市電の60番・Radaun 行きに乗ってHermesstrasse で下車し、そこからバスで Lainzer Tier garten まで行かれたらいいでしょう。
 このバスはシャトルバスみたいで、料金を受け取ってくれませんでした。
 時間的、料金的な面を考え合わせると、Hiezing からタクシーで行くのもいいんじゃないでしょうか?

 Lainzer Tier garten の門を入ると中には草原と森が広がる。
 門からまっすぐ歩くと、右手遠くに建物が見えてくるので、迷うことはないだろう。
 と言いながら、僕は1回道に迷ってしまったが(^_^;。
 門からヘルメス・ヴィラまで、20分くらい。

ヘルメスヴィラ遠景 ヘルメスヴィラ正面


 ヘルメス・ヴィラは別荘ということで、それほど大きい建物ではない。
 建物1階では『狩り』についての展示がされていた。
 フランツ・ヨーゼフは狩りが好きだったから。
 見学者は僕一人だけ。

 一回りして『これで終わりか』とがっかりしたが、入口左手に階段があるのを発見。
 その階段を上がってみると、そこには写真集で見るエリザベート皇后のトレーニングルームがあった。
 赤い壁にはヘルメスなど、裸の男性がたくさん描かれている。
 この男性たちに見つめられながら、彼女はシェイプアップに励んだわけだ。

 その奥は彼女の化粧室。
 おお! ここがミュージカル『僕があなたの鏡だったら』の舞台ではないか!
 ルドルフが彼女の助けを求めに来たときに、彼女はこの部屋で髪の手入れをしていたのであろうか?

 その奥は寝室で、エリザベートが使った机やベッドが置かれている。
 壁や天井には壁画が描かれていて、フランツ・ヨーゼフ(なんだろうな)の等身大の人形も立っていた。
 他に観光客もいない部屋にひとり佇んでいると、エリーザベト皇后と対面しているような感じがしてくる。
 エリーザベトファンの人には、ここは絶対のお薦め。

トレーニングルーム 寝 室


 建物の2階は、向かって右側がエリーザベトの、左側がフランツ・ヨーゼフの居住する部分だったようだ。
 中央が Kirchensaar という大きなダイニングルーム(?)になっていた。
 フランツ・ヨーゼフの居住部分は博物館に作り替えられていて、昔を偲ぶすべもない。
 なぜ、こんなことをするんだろう?

 バスと市電で Hiezing まで戻った。
 次の目的地はラクセンブルグ宮殿。
 


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