《RENT》の舞台を訪ねて(2000.8.11) その3

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 RENTツアー (2000.8.11) その3

 《RENT》が初演されたオフブロードウェイのニューヨーク・シアター・ワークショップは 6St. の Bowery St. と 3Ave. の間にあった。
 正面から見たところは1階建ての、全く目立たない建物だ。
 番地を見ながら探していたので分かったが、細長い旗に小さく名前が書かれているだけでは、ここが劇場だと気付かない人も多いだろう。
 今は《ストリート・オブ・ブラッド》という喜劇(?)が上演されているようだ。

ニューヨーク・シアター・ワークショップ ムーンダンス・ダイナー


 ジョナサン・ラーソンがウェイターをしていた『ムーンダンス・ダイナー』は 6Ave. に面していた。
 ちょうどグラント・ストリートと交差するコーナーで、地下鉄 6Ave 線のキャナル・ストリート駅に近いところ。
 この店は横に長く縦に短い、細長いカフェだった。
 横は十分に『ラ・ヴィ・ボエーム』の長いテーブルが置けるが、騒ぐには奥行きが無いんだよね。
 内部は『ライフ・カフェ』とは異なり、大変に明るい。
 店で働く人たちはジョナサン・ラーソンの写真でおなじみの制服(Tシャツ)を着ている。
 彼らの中にはジョナサンと一緒に働いた人もいるのだろう。

 ここではニューヨーク・スタイル・チーズケーキを注文した。
 ニューヨーク・スタイル・チーズケーキは大好きだけれど、サイズが大きいんだよね (^_^;。
 そうそう、ターキー・バーガーを注文している人がいたが、ジョナサン・ラーソンは腹痛で受診した医者にターキー・バーガーの食当たりと誤診されたのだった。

 『ムーンダンス・ダイナー』からグリニッチ・ストリートにあるジョナサン・ラーソンの家は近い。
 この建物はスプリング・ストリートとのコーナーの近くにあり、ハドソン川のすぐそばだ。
 1階が『508カフェ』(508は地番)という店になっていて、ジョナサンが出入りしたドアは店の右側にあった。

中央がラーソンの家・1階が『508カフェ』 この家の4階で、彼は死亡したのだ


 彼はこの建物の(たぶん)4階に暮らし、《RENT》初日の前夜にその部屋で、35歳の若さで死亡したのだ。
 その部屋を見上げ、粛然としたところで《RENT》ツアーはおしまい。
 この《RENT》ツアーをした8月11日(金)は曇り空だったが、少しでも日が照るとそこは灼熱地獄だった (^_^;。
 
 
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