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4年ぶりのネダーランダー劇場。 4年前には劇場前の壊れかかったビルが不気味だったんですが、今ではそこにニュー・アムステルダム劇場(ライオンキング上演中)が建っています。 僕が初めて《RENT》を見たのは1996年5月3日。 ネダーランダー劇場で《RENT》がオープンした日については、資料によって違いがあるんですが、『地球の歩き方・ニューヨーク』によれば1996年4月29日ということなので、僕は公演開始5日目に観劇したことになるようです。 あの時は舞台のパワーに圧倒され楽曲の素晴らしさに感動したんですが、ストーリーを理解することに必死で、せっかくオリジナル・キャストを見ていながら、一人一人がどういう演技をしたかはよく覚えていないんです。 そりゃあ、誰が誰なんだかも分からなかったんだからね (^_^;。 その後、この会議室でいろいろ情報交換して、《ジャパンRENT》や《ベニー・ツアー》来日公演を見て、前回よりは作品を理解できるようになって、この度二回目のBW観劇となりました。 《RENT》2000年8月13日(日)7:00PM NEDERLANDER THEATER CAST : Roger Davis..........Manley Pope Mark Cohen...........Trey Ellet Tom Collins..........Michael McElroy Benjamin Coffin III...........Stu James Angel Schunard............Andy Senor Mimi Marquez...........Loraine Velez Maureen Johnson...........Cristina Fadale Joanne Jefferson...........Danielle Lee Greaves 《ベニー・ツアー》が期待したほどでもなかったので、BW公演にも一抹の不安があったんですが、さすがBWの舞台はツアーとはレベルが違います(独断)。 僕の採点では《ジャパンRENT》85点、《ベニー・ツアー》来日公演80点そしてBWは95点かな (^_^) 。 どこが素晴らしいって、歌は当然のこととして、演技の振り付けが細かい。 細かいといっても、マークがビデオカメラをペ○スのようにブラブラさせて(ゴメン (^_^;)モーリーンのお尻を突っつくような卑猥な演技が多いんだけれどね。 しかし、音楽や歌詞からは想像も出来ないような演技に、ジョナサン・ラーソンの本当の意図を見たような気はしましたね。 ◇I MAY BE DETAINED 一幕の最初、マークから鍵を落とされたコリンズは『I MAY BE DETAINED』と呟きます。 CDでは『ぼくは保留かな?』と訳されています。 《ジャパンRENT》では『ああ、間違いなくな』と言われていたでしょうか。 この台詞が何を意味するのか僕には不思議でした。 辞書によれば『DETAIN』は『引き止める』。 BWの舞台では、キーを受け取ったコリンズは舞台中央(暴漢のいるところ)を見上げ、『I MAY BE DETAINED』と呟いたんです。 この演技で初めて分かったんですが、この台詞は『(暴漢に)引き止められたみたいだ』と言っているんですね。 日本語訳としては『呼ばれたみたいだ』『ちょっと待って』などがふさわしいでしょうか? そしてボカスカ殴られてしまうんですけどね。 この見上げる演技は気に入りました。 《ジャパンRENT》では、この暴漢に気が付かなかった人もいるのでは? ◇モーリーンのお尻 『ラ・ヴィー・ボエーム』でマークの『神の御子はベツレヘム‥‥』という歌に合わせ、モーリーンは椅子に立ち上がり、蛙のように大きいお腹をして股の間からドスーンと赤ん坊を産み落とす(ホントニゴメン (^_^;)ジェスチャーをします。 ここで十分に笑いを取っているので、次のGパンを下げる演技を見落とすことはないでしょう。 ここで僕は驚愕したんですが、BWではモーリーンって本当にお尻を出しているのね (@o@) 。 この部分については4年前に見たときも気が付いていたけれど、一瞬の出来事だったので『まさか本当にお尻を出すことはあるまい』と思っていたんですよ。 この件はとても気になっていたので、《ジャパンRENT》では下手前方の席を取って確認したんですが、森川美穂さんは肌色のTバックの下着を穿いていて、『やっぱり、そうなんだ』と安心したものです (^_^;。 そして今回も重要なチェックポイントとしてオペラグラスで観察していたんですが‥‥モーリーンは何も穿いていなかった (@o@) ! ◇他に思い出すこと マークは山口良夫にブロンド長髪のカツラをかぶせたようなルックスで、見た目には違和感がありました。 歌と演技は文句なしなんだけどね。 ロジャーとミミはイメージ通り (^_^) 。 『タンゴ・モーリーン』の『LEARN TO TANGO』の部分、観客の笑いは『‥‥スカースデール・ジューイッシュ・コミュニティ・センター』の後にありました。 ジョアンヌの反応は特にありませんでしたね。 スカースデール・ジューイッシュ・コミュニティ・センターって、どういうところなんだろう? 『ライフ・サポート』のメンバーに『スー』の名前はありませんでした。 代わりは『リサ』だったかな? モーリーンは『アリー・マイ・ラブ』に出てくる秘書のエレインに似てました。 麻薬の売人からドラッグを受け取ったミミは、フェイドアウト寸前に袋を投げ捨て ました。 『ドラッグを止められないけれど、止めなくてはならない』という彼女の気持ちが良く出た演技だと思いました。 しかし、NYに住んでいる人は幸せです。 こんな素晴らしい舞台を2000円で毎日見ることが出来るんですからね。 羨ましくて、悶えちゃいますね (^_^ゞ。 |