プラハ紀行(2) 2004.5.2(日)
スタヴォフスケー劇場
(等族劇場)

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◇ スタヴォフスケー劇場

 約束の時間になったので劇場に戻ると、お姉さんは入場料も取らずに快く入場させてくれました。
 ところが、この劇場は2階から上はロジェ(個室)になっているみたいなんです。

 で、2階で鍵を持っているおばさんに御願いして、扉を空けてもらいました。
 記念にプログラムを買ったらいたく喜ばれまして、「ゆっくり座って見てちょうだい」と優しい言葉をかけていただきました。

 内部はこぢんまりとした馬蹄形の劇場で、青と金色の内装がことのほか美しい。
 この劇場は映画『アマデウス』のオペラシーンの撮影に使われたとのことです。

スタヴォフスケー劇場 こぢんまりとした、ことのほか美しい劇場

 スタヴォフスケー劇場は1783年に建てられました。
 当時の名前は「ノスティツ劇場」(別名「国民劇場」)。
 
 この劇場では1787年にモーツアルトの指揮で《フィガロの結婚》が上演され、1786年10月29日にはオペラ《ドン・ジョヴァンニ》が初演されました。

 1798年には経営者が代わり、「スタヴォフスケー劇場(貴族劇場)」と命名されました。

 第二次大戦後、共産主義政権の時代には、チェコ演劇界の大立者の名を取って「ティル劇場」と呼ばれました。

 しかし、ビロード革命後8年の時間を掛けて改修工事が行われ、モーツアルト没後200年の1992年12月に、「スタヴォフスケー劇場(貴族劇場)」の名前に戻りました。

 「地球の歩き方」などには「エステート劇場」と書かれていますが、これは現地では理解されませんでした。
 
2階から上はロジェになっている様子 天井の装飾

 この日の演目は William Mastrosimone というアメリカ人作家の『Jako naporosuty silenci』という演劇でしたが、ロビーにも劇場内にもお客さんの姿が少なく、ちょっと心配です。
 また、この劇場ではMartin Smolka 作曲の《Nagano》というオペラが上演されておりまして、写真から類推するに、長野オリンピックのアイスホッケーがメインテーマとなっているようです。

 そういえばタクシー運転手に「日本人か? 長野から来たのか?」と聞かれてびっくりしました。
 長野って有名なんだ。

Jako naporosuty silenci 《Nagano》

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