イタリアオペラ紀行 
2) パガニーニの「カノン砲(Cannone)」 07年5月1日(火)

前へ  ホームページへ  紀行目次へ  次へ
 

 「地球の歩き方」にはパラッツォ・ドーリア・トゥルシ(市庁舎)にパガニーニの愛したグアルネリウスが展示されていると書かれています。
 そういえば、昔テレビでどこかの市庁舎にパガニーニの「カノン砲」が展示されているのを見た事があります。
 今は市庁舎として使われているパラッツォ・ドーリア・トゥルシは、ジェノヴァ栄光の時代の残照として多くの宮殿が並ぶヴィア・ガリバルディにありました。

ヴィア・ガリバルディ パラッツォ・ドーリア・トゥルシ
パラッツォ・ドーリア・トゥルシ中庭 パラッツォ・ロッソ(赤の宮殿)


 パラッツォ・ドーリア・トゥルシ、パラッツォ・ビアンコ(白の宮殿)、パラッツォ・ロッソ(赤の宮殿)、の3館共通チケットを購入し、パラッツォ・ビアンコから入館し、係員に「ドーヴェ・パガニーニ」と尋ねると、パラッツォ・ドーリア・トゥルシへの渡り廊下(工事中)を案内してくれました。
 「ドーヴェ」とか「ヴォレイ アンダーレ」とか言えるところが、フランス語圏とは大違いです (^_^) 。

 「サラ・パガニーニ」と呼ばれる部屋に、そのバイオリンはありました。
 鬼神と呼ばれ、悪魔に魂を売り渡したと噂された伝説の大ヴァイオリニスト、ニコロ・パガニーニが愛用したグアルネリ・デル・ジェズの「カノン砲」を前に、僕は感動のあまりしばし動く事が出来ませんでした。

パラッツォ・ドーリア・トゥルシへの渡り廊下 向かいが「サラ・パガニーニ」
サラ・パガニーニ  
鬼神パガニーニが愛用したカノン砲  


 ニコロ・パガニーニ(1782年10月27日 - 1840年5月27日)の死後、彼の遺志によりカノン砲は彼の故郷であるジェノヴァに寄贈され、1851年からはパラッツォ・ドーリア・トゥルシに展示されているとの事です。

 ジェノヴァで開かれるパガニーニ・コンクールの優勝者は、10月12日の「コロンブスデイ(アメリカ発見の日)」にカノン砲を演奏する栄誉を得る事が出来るそうです。
 
 
前へ  ホームページへ  紀行目次へ  次へ