前へ ホームページへ ローマ・フィレンツェ紀行目次へ 次へ 《トスカ》を訪ねて |
64番バス路線から左に入り、《トスカ》第二幕の舞台であるファルネーゼ宮殿を目指します。 下の写真の正面に見えているのがファルネーゼ宮殿です。 この場所から左を見ると、《トスカ》第一幕の舞台である聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会のクーポラが見えます。 つまり、《トスカ》の第一幕と第二幕は近いんです。 考えてみれば第三幕の聖アンジェロ城も近いですね。
途中にカンポ・デ・フィオーリ(花の広場)がありました。 元旦の雨の日とあって、あまり華やいだ雰囲気はありませんでした。 この広場はかつて処刑場だったそうで、1600年2月17日(52歳)に異端の罪(天動説と地球の自転を唱えたらしい)で火あぶりにされたジョルダーノ・ブルーノの像が建っていました。 この像は1889年に建てられたそうです。 彼はヴェネツィで捕らえられてから処刑までの6年(?)を聖アンジェロ城で幽閉されていたそうで、カヴァラドッシの先輩ですね。
カンポ・デ・フィオーリを抜けると、目の前に巨大なファルネーゼ宮殿が聳えています。 ファルネーゼ家は法王を輩出した名家で、この宮殿はミケランジェロらによって完成されたそうです。 現在はフランス大使館として使用されており内部見学はできませんが、宮殿の前に部屋の写真が掲示されていました。 この宮殿の最上階にある執務室で、スカルピアはカヴァラドッシ助命のために訪れたトスカにその代償として肉体を要求し、ついには彼女にナイフで刺し殺されてしまうわけです。 では、トスカと一緒にサンタンジェロ城に急ぎましょう (^_^) 。
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