八ヶ岳 と 南木佳士 の旅(4)  嬬恋村三原
2003年10月12日(日)

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◇群馬県嬬恋村三原

 嬬恋へは中軽井沢から北上し「浅間・白根火山ルート」を通ります。
 この道も南木佳士の作品に何度も書かれています。
 「窓の左側に、のしかかってくる迫力で火口がそびえ、わずかな白煙が雪を舞い上げる鋭い稜線にからんでいる」と書かれた火口を通り、鬼押出し園を通り、やがて嬬恋村に到着しました。

 南木佳士は昭和26年に嬬恋村三原で生まれ、3歳で結核のために母親を失いました。
 父親の再婚と仕事の都合で、祖母と姉と3人でこの地で暮らし、中学2年生の時に父親に付いて上京。
 国立高校から、一浪して秋田大学医学部に入学。
 昭和52年卒業後は、佐久総合病院内科に勤務。
 平成元年に「ダイヤモンドダスト」で第100回芥川賞を受賞。

 「川に沿って貧相な家の立ち並ぶ百戸あまりの集落。垂直な崖と、急な斜面に挟まれた谷間に形成された、いかにも貧しげな故郷」と書かれた嬬恋村三原。
 インターネットで調べたところ、嬬恋会館の図書室に「南木佳士コーナー」がある、と書かれていたので、嬬恋会館を訪ねて行ったのですが、休日で閉館していたのは返す返すも無念でした。
 高台からは浅間山を望むことが出来ました。

窓の左側には浅間山の火口 嬬恋会館
会館前の吾妻川 高台から浅間山が見える


 さて、本日は蓼科泊まりで、帰り道は遠い。
 佐久総合病院のある臼田まで戻り、コスモタワーなるロケット型の展望台があり、登ってみました。
 ここからは佐久総合病院・千曲川の後ろにそびえる浅間山、そして90度左の方角には八ヶ岳が見えましたが、いずれも雲がかかっていたのは残念でした。

ロケット型のコスモタワー 佐久総合病院・千曲川・浅間山方面
こちらが八ヶ岳方面 メルヘン街道から


 蓼科まで近道をしようと八千穂高原を通る「メルヘン街道」を選んだのですが、これが大失敗。
 最高地点の麦草峠なんか2127メートル。
 伊吹山(1377メートル)なんかより、ずっとずっと高いんです。
 だんだん暗くなって、濃い霧が出てきて、生きた心地もしませんでした。

 蓼科に入ってからも道が分からず、ホテルに電話してナビゲーションを受けながら、命からがら「東急ハーベストクラブ蓼科」にたどり着きました。
 
 
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