多摩紀行(1) 《白波五人男》
2004年4月10日

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◇ 《白波五人男》

 最近の歌舞伎公演(特に名古屋)は、名場面だけ取り出す「見取り狂言」が多いんですが、それではオペラのハイライト集みたいで、印象が散漫になります
 やはり大須師走歌舞伎のような「通し狂言」でなくては。

 ということで、歌舞伎座の「四月大歌舞伎」は《白波五人男》の通し狂言に、喜んで出かけました。
 僕は歌舞伎初心者で、《白波五人男》を見るのは初めてです。

富士川鉄橋からの富士山 歌舞伎座

     歌舞伎座四月大歌舞伎 河竹黙阿弥《白波五人男》
           2004年4月10日(土)4PM

         弁天小僧菊之助:勘九郎
             南郷力丸:三津五郎
             忠信利平:信二郎
            赤星十三郎:福 助
          日本駄右衛門:仁左衛門

 弁天小僧の「知らざあいって聞かせやしょう」の名せりふで有名な「浜松屋」の場面や、五人男がずらりと並ぶ「稲瀬川勢揃」の場を、実際に見ることが出来たのは嬉しかったですね。

 大詰の「極楽寺屋根」での弁天の立腹から「極楽寺山門」の日本駄右衛門が現れる派手な舞台転換も素晴らしいものでした。

 役者では、勘九郎と仁左衛門が気に入りました。
 

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