2004年12月23日(木・祝) 愛知オペラ 《ラ・ボエーム》 |
愛知オペラはオペラファンの都築淳一郎氏が立ち上げたもので、旗揚げ公演は自らが演出した《ラ・ボエーム》。 会場の「長久手町文化の家・森のホール」は、客席823席(上演時の設定では517席)のこぢんまりとした円形ホールです。
2004年12月23日(木・祝)5:00PM 長久手町文化の家・森のホール 指揮・ピアノ:甚目裕夫(はだめひろお) 演出・装置:都築淳一郎 ロドルフォ:小山陽二郎(おやまようじろう) ミ ミ:児玉弘美 マルチェッロ:柴山昌宣(しばやままさのぶ) ムゼッタ:金原聡子(きんばらさとこ) コッリーネ:伊藤貴之(いとうたかゆき) ショナール:増原英也 舞台装置は奥に入り口と窓が開いた壁があり、すべての幕がこの前で演じられます。 都築さんの演出自体はオーストドックスなものでした。 しかし、2幕カルチェ・ラタンの群衆(20人くらい)の動きが、特に歌がない部分で止まってしまうのは残念でした。 こうしてみると、四日市オペラで80人のコーラスを動かした池山さんの演出はさすがだったなと思います。 機会があればノウハウを聞いてみたいものです。 伴奏はピアノ一台にヴァイオリン一本&トランペット二本&ティンパニー。 主体はピアノなんですが、本格的なオペラ舞台の伴奏にピアノ1台は苦しかったですね。 名古屋二期会の《修道女アンジェリカ》はエレクトーン2台で、それなりに満足できる響きを出していましたが。 歌手は皆さん好演でした。 マルチェッロ役の柴山さんは2月に新国立劇場《おさん》に主役として出演されるそうですが、良かったですね。 ふと気になったのが、ロドルフォとミミの会話の場面で暖炉の火が燃えていたこと。 四日市の池山演出でも暖炉に火がついていました。 その時はショナールが薪を持ってきたから暖炉に火がついていても良い、ロドルフォに「火のそばにお掛けなさい」という歌詞もある、との説明を受け一応は納得しました。 しかし考えてみれば、暖炉の火がついているなら蝋燭の火をそこから取ればよいわけで、物語が成立しなくなってしまうような気がするのですが如何なものでしょう? 愛知オペラは来年も5月と10月に公演を予定しているそうです。 |