樋口一葉を巡って(本郷菊坂・吉原竜泉寺)
2006年2月5日(日)
 
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 これから東京へオペラを見に遠征する時には、ついでに一泊して、東京の史跡を訪ねてみようと思いつきました。
 しかし考えてみれば、東京に史跡はあまりに多い。

 茫然とするような思いですが、まずは手頃なところから、樋口一葉を巡ってみました。
 樋口一葉の小説は文語体が難しくて読んでいないんですが、新5千円札のモデルになったということで (^_^ゞ。

◇ 本郷菊坂

 一葉は明治23年(1890年)2月から2年11ヶ月(18〜21歳)を菊坂町の家で、母「多喜」と妹「邦子」との3人で暮らしました。
 一葉は針仕事や洗濯などで生計を立て、中島歌子の歌塾・萩の舎に学び、半井桃水に小説の手ほどきを受けました。

地下鉄「春日駅」に近い菊坂下 交差点から菊坂方面
一葉ゆかりの伊勢屋質店 この坂を下って左に曲がり
狭い道を行くと 案内看板があって
ますます狭い道を行くと 一葉旧居跡
一葉も使ったであろう有名な井戸 階段の上から


◇ 吉原・竜泉寺

  明治26年(1894年)の7月、一葉一家は吉原遊郭の近く下谷龍泉寺町に転居し、荒物雑貨・駄菓子などを売る小店を始めました。
 結局この店は約9ケ月で閉じることになるのですが、ここでの経験が「たけくらべ」など多くの作品となって実を結ぶのです。

 まずは有名な遊郭・吉原から。
 吉原大門から歩いても、遊郭らしい雰囲気は全くありません。
 歌舞伎『助六』の世界はどこにあるのでしょう?

 心配になった頃に「吉原案内所」と書かれた喫茶店を見つけました。
 さっそく入ってマスターに吉原のオリエンテーションと一葉記念館の場所を教えてもらいましたが、後から考えれば、この店の仕事はソープランドの紹介だったかもしれません。
 「朝からやっている店もありますよ」と誘われましたから (^_^;。

吉原大門・吉原遊郭の入り口 見返り柳の碑
吉原のメーンストリート 吉原案内所
角を曲がるとソープランドが並んでいる その奥にはレトロな旅館
吉原神社 弁天池・関東大震災で多くの人が溺死


 吉原遊郭から近い竜泉町に一葉旧宅跡がありました。
 一葉記念館はリニューアルの工事中でした。

一葉旧宅跡 一葉旧宅跡の碑
一葉記念館は工事中 11月にリニューアルオープン


 一葉記念館の資料は、今は台東区生涯教育センター3階に展示されています。

台東区生涯教育センター 3階に一葉記念館
 
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