太宰治の『津軽』を巡る(3)
今別と三厩 2006年8月13日(日)

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◇ 今別・本覚寺

 今別では、もちろん本覚寺。

 小説を読んで、何となく本覚寺は山の中かと思っていましたが、町の中心部にあったのは意外でした。

 ちょうどお盆とあって、車と人の出入りが多かったです。
 
 太宰は「作家や新聞記者の出現は、善良の家庭に、とかく不安の感を起させ易いものである」と書いていますが、本覚寺のおかみさんは実にひどいめに逢いました。

 酔っぱらい相手に一生懸命、貞伝和尚や大野九郎兵衛の説明をしたのに、「実にひどいめに逢った」と小説に書かれてしまったのですから。

本覚寺  


◇ 三厩・義経寺(ぎけいじ)

 続きましては、三厩。
 小説にも出てくる義経寺は義経北行伝説で有名ですが、山の上にあるので、登りませんでした (^_^; 。
 太宰は義経と弁慶を偽物と決めつけていますが、天才戦略家の義経が、平泉でむざむざと討たれるのも納得できません。

 「波打際に大なる岩ありて馬屋のごとく、穴三つ並べり、是義経の馬を立給ひし所となり」と書かれた大きな岩は公園になっていました。

三厩港 義経寺
源義経渡道之地 馬屋のごとく、穴三つ並べり
 
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