12) 上山(2)山城屋旅館 『斉藤茂吉』 2010年8月15日(日) |
かみのやま温泉ではもう一つ、行きたい場所がありました。 それは山城屋旅館。 歌人斎藤茂吉は、南村山郡金瓶(現在は上山市)に守谷伝右衛門(熊次郎)の三男として生まれました。 茂吉はその学力を見込まれ、親戚で浅草で医院を開業していた斎藤紀一の養子となりました。 一方、茂吉の弟直吉は上ノ山温泉・山城屋の養子となって、高橋四郎兵衛を襲名しました。 茂吉はしばしば山城屋に滞在し、山城屋には茂吉の遺墨、書簡、写真などが数多く残されているそうですが、観光案内所のお姉さんの話では、今年になって(?)廃業してしまったそうです。
昭和九年、蔵王連峰熊野岳に齋籐茂吉の歌碑が建てられました。 茂吉は歌碑をつくることを強く拒否しましたが、その茂吉をねばり強く説得したのが高橋四郎兵衛でした。 この歌碑は茂吉の生前に建てられた唯一の歌碑だそうです。 陸奥(みちのく)をふたわけざまに聳えたまふ蔵王の山の雲の中に立つ |