9) 鶴岡(1)長山重行宅跡 藤沢周平記念館 『奥の細道』 2010年8月15日(日) |
JR鶴岡駅前にはモニュメント「大地」が建っておりました。 農作業をする一家でしょうか。
「羽黒を立ちて、鶴が岡の城下、長山氏重行と云物のふの家にむかへられて、俳諧一巻有」 元禄2年(1689年)6月10日、芭蕉一行は羽黒から鶴岡に到着し、庄内藩士長山五郎右衛門重行の屋敷に入りました。 一行は夜になって歌仙を巻き、「めずらしや山をいで羽の初なすび」は芭蕉の発句です。
芭蕉は重行宅に三日間滞在し、13日に近くの内川船着き場から川船で酒田に向かいました。 今回の旅は芭蕉の行程と反対になっていて、混乱してしまいます (^_^ゞ。
鶴岡は庄内藩酒井氏14万石の城下町です。 かつての鶴ヶ岡城の跡地に建つ護国神社では、夏祭りの準備が進んでいるようでした。 護国神社の前に鶴岡市出身の藤沢周平記念館が建っていました。 僕は藤沢周平の小説を読んだことがなかったので、「蝉しぐれ」を買ってみましたが、小さい藩の権力闘争で、やけに沢山の人が死ぬ話。 何かといえば殺し合うのではこの藩の人材は枯渇してしまうな、と思いました。
鶴岡公園の西隣にある致道博物館は、庄内藩主酒井家の御用屋敷を博物館として公開したものです。 中には国指定重要文化財の旧西田川郡役所など、貴重な歴史的建築物が移築されています。 このあたりから眺める金峰山(きんぽうざん、471m)は、標高は低いながらも存在感のある山かと思いました。
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