名古屋芸術大学第22回オペラ公演《カルメン》
2000年3月16日(木)6:30PM

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 毎年楽しみにしている名古屋芸術大学のオペラ公演、今年の演目は《カルメン》でした。
 僕としては苦手の《カルメン》ですが、指揮:古谷誠一、演出:池山奈津子 の名古屋最強コンビとなれば、仕事を抜け出しても行かねばなりません。

 会場は愛知芸術劇場大ホールだったんですが、驚いたことに、この巨大劇場の五階席の奥まで超満員 (@o@) 。
 名芸大のある師勝町の住民全員が繰り出してきたのでしょうか?

   名古屋芸術大学第22回オペラ公演《カルメン》
    2000年3月16日(木)6:30PM
   愛知芸術劇場大ホール 入場料:1000円 (^_^)

 この上演成功の立て役者は指揮の古谷さんでしょう。
 彼の力量は高く評価されるべきだと思っています。

 池山さんの演出は、第一幕はあまりにありきたりでがっかりしました。
 プラハ国民歌劇場《カルメン》 のヨゼフ・ベドナーリク演出の記憶が強すぎるんでしょうか?

 しかし、第二幕以降は気に入りました。
 どうも僕は、暗い舞台にスポットが当たる演出が好きみたいです (^_^ゞ。
 第四幕は明るい舞台だったので心配でしたが、ホセが現れたところで舞台が暗くなり、二人にスポットが当たったのは嬉しかった (^_^) 。

 最後は殺されたカルメンが十字架の形に白く照らされ、赤い花びらが降ってくるという、なかなかアイディアにあふれた場面でした。
 第一幕にもこれくらいのアイディアを見せていただきたかったものです。

 各幕でキャストが変わるので、誰がカルメンか認識するまで少し時間がかかります (^_^;。
 カルメンでは第四幕の大須賀園枝さん(教4)が一番声が出ていて美人だったかな (^_^) 。

 ホセは第一・二幕の中井亮一くん(声4)のリリックなホセと、第四幕の笛田博昭くん(声3)のドラマティックなホセと、どちらも場面に合っていたのではないでしょうか。

 少年合唱の『師勝少年少女合唱団』はこの公演のために集められたとか。
 元気いっぱいの歌声で、上手でないところが気に入りました (^_^) 。
 しかし、第四幕の少年合唱の出番は9時30分。
 児童福祉法(?)の関係は大丈夫なのでしょうか?
 《レ・ミゼラブル》のガブロッシュはこの法律のために、夜の公演は大人が演じるとか聞きましたが。

 第一幕でちょっとしたハプニングがありました。
 カルメンがホセに投げた赤い花が、舞台の隙間から奈落に落ちてしまったんですね (@o@) 。
 ホセの中井くんは歌いながら拾うべき花を探すんですが、見つけることが出来なくて『こんな花‥‥』とかいう歌詞がおかしくなってしまったのはお気の毒。
 その後、工場からカルメンを連行してきたホセが、ズボンから花を取り出したのには笑いました (^_^) 。

 終演後のカーテンコールも、いかにもアマチュアらしくて好ましいものでした。
 彼らにとっては一期一会、舞台の喜びがそのまま客席に伝わってきます。
 僕もアマオケの団員ですから、その気持ちはよ〜く分かります (^_^) 。

 休憩時間に地元のオペラ・フリークの方とお話ししたんですが『学生でこれだけ出来れば大したものだ』との好評価でした。
 来年の公演が楽しみです。
 
 
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