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◇ユートピア国株式会社・初日(7/14) 待ちに待った大須オペラが、本日始まりました。 浅草オペラの復活を目指し、1992年の《ミカド》で活動を始めた大須オペラ。 今年の演目は1998年の《軍艦ピナフォア》以来、久々のギルバート(台本)&サリヴァン(作曲)のオペレッタです。
W・S・ギルバート台本 アーサー・サリヴァン作曲 大須オペラ《ユートピア国株式会社 = または進歩の花形》 2003年7月14日(月)7PM 大須演芸場 指揮:宮脇 泰 演出:岩田 信市 演奏:シアター管弦楽団 ザラ姫(ユートピア国の姫) :大脇 薫 フィッツバルトアックス(近衛兵大尉) :若井雄司 パラマウント王(ユートピア国王) :羽田野泰弘 ファンテス(大目付大臣) :間瀬礼章 スカフォ(大目付大臣) :水谷真人 タララ(爆弾大臣) :原 智彦 ネカヤ(ユートピア国双子の姫) :高木和子 カリバ(同上・ダブルキャスト) :水谷初美、斉藤美七海 双子の姫の家庭教師 :寺本久美子 カリンクス(ユートピア国役人) :松村 篤 ベイリーベア卿(弁護士のイギリス人) :児見山宗志 ゴールドベリー卿(会計士のイギリス人):加藤智寿 ドラマリー卿(道徳家のイギリス人) :前田尚孝 コーコラン艦長(ピナフォア艦長) :紀平束沙 貴族の紳士(求婚者・踊り) :浅野 誠
大須オペラでは過去に5作のギルバート&サリバンのオペレッタ上演してきました。 《ミカド》(1992年)、《ゴンドリエーリ》(1993年)、《ペンザンスの海賊」》(1994年)、《軍艦ピナフォア》(1998年)。 《ユートピア国株式会社 = または進歩の花形》は6作目で、「6作目ともなるとマイナーな作品なのではないか?」と心配しながら行ってきましたが、どうしして、大変な盛り上がりでした。 やはり「ギルバート&サリバン」は大須オペラにピッタリです (^_^) 。 のんびりしたユートピア国を近代化するため、姫が連れ帰った顧問のイギリス紳士。 彼らはユートピア国を株式会社にしてしまう。 しかし、株式会社の歪みが国民の不満を招き‥‥。 あえて言えばザラ姫とフィッツバルトアックスが主人公でしょうが、王様や大臣や他のメンバーも見せ場が多い。 セリフは「構造改革」など時事ネタ多し。 ナンバーの中には、他のオペレッタから持ってきたものもあるようですが、これは詳しい方の分析にお任せしましょう。
男性も女性もメンバーの交代が見られますが、新しいメンバー(若い新人)でも、それなりの歌・演技で、すきま風が吹かないところが、演出家の腕ですね。 そうそう、会場で野口登志さんにお会いしましたので、「全国の大須オペラファンが野口さんの休演にショックを受けています。早くカムバックして下さい」とお願いしてきました。 ということで、これは初めて見る方にもリピーターにも、自信を持ってお勧めできるオペレッタです。 リピーターは御存知でしょうが、カーテンコールの盛り上がりが、初日から凄いんですよ (^_^) 。 「大須演芸場」の公演は7月14日(月)〜8月3日(日)で、チケット代は前売り3800円。 今年は「横浜にぎわい座」(桜木町駅すぐ)公演もあって、8月17日(日)12時/4時30分 。 横浜公演のチケットは、まだ売り切れてはいないそうです。 「サヴォイ・オペラ」日本初演の地・横浜での《ユートピア国株式会社》の日本初演だそうで、首都圏の方は早速チケット・ピアに走ってください (^_^) 。 って、僕は「スーパー一座を応援する会」の会員です (^_^ゞ。 |