名古屋芸術大学オペラ公演 《トゥーランドット》
2003年12月17日(水)6:30PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 毎年レベルの高いオペラ公演をしている名古屋芸術大学。
 今回の演目はプッチーニの大作 《トゥーランドット》。
 例年に較べ2倍のチケット代(2000円)はちょっと気に入りませんが、楽しみに行ってきました。

    名古屋芸術大学オペラ公演 《トゥーランドット》
     2003年12月17日(水)6:30PM

       指揮:古谷誠一  演出:森泉博行

        トゥーランドット:仲田美喜
              カラフ:笛田博昭
              リュウ:児玉弘美

 これは期待通りのなかなかに充実した公演でした。
 指揮の古谷さんと、演出の森泉さんは、いずれも名古屋芸術大学教授。
 古谷さんの指揮は例年通りのすばらしさ。
 森泉さんの演出を見るのは初めてでしょうか、抽象的な装置を有効に使った舞台で、大いに満足しました。

 キャストは名古屋芸術大学の卒業生。
 中でも特筆したいのはカラフ役の笛田博昭さん。
 初めて拝見しましたが、芯の通った豊かな声量、長身で舞台栄えがして、「歌っているのがホセ・クーラだ」と言われても、納得してしまうくらいの出来栄え。
 有名な「誰も寝てはならぬ」の最後を高らかに歌い上げれば、会場からは割れんばかりの拍手が沸きあがります。

 ほかのキャストはそれなりの出来でしたが、リューが自殺する場面では泣かせてもらったし、これで2000円なら文句はありません。
 名芸大は名古屋の「カレッジオペラ」でしょうか。
 

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