《ミス・サイゴン》 2004年9月26日 帝国劇場 |
◇ミス・サイゴン(9/26)・ハプニング 《ミス・サイゴン》のクライマックスの一つが、第二部の「サイゴン陥落」のヘリコプターです。 舞い降りてきたヘリコプターがクリスたち米兵を乗せて飛び立ち、キムは取り残されてしまうんですね。 ところが、マチネではヘリが途中で止まってしまい、降りてこなかったんですよ(@_@)。 音楽は止まることなく続き、米兵たちはヘリコプターが降りてくるはずだった台から、次々と舞台裏に飛び降りていきます。 クリスも「キ〜ム!!」と叫びながら、ジョンに押され舞台裏に飛び降りました。 漫画「動物のお医者さん」に、《トスカ》にエキストラで出たハムテルたちが、トスカに続いて舞台裏に飛び降りてしまうエピソードがありましたが、まったくその通りのことが目の前で繰り広げられたのです。 ヘリの飛び去る音が響いて、サイゴン市民は飛び去ったヘリを客席奥へ見送ります。 唖然としているとカーテンが降りてきて、客電が明るくなりました。 ザワザワする客席。 そこに支配人が現れました。 機械にトラブルがあったため安全装置が作動してしてカーテンが降りてしまった。 雨の中、また遠方からも多数お越し頂いているのに、ヘリコプターのシーン無しにお返しするわけにはいかない。 なんとか「悪夢の場面」から再開したいので、しばらく時間をいただきたい。 ということで、休憩タイムになりました。
しばらくすると、オケピットからキーボードとベースによるメロディーが流れてきました。 支配人が再び現れ「ロビーのドリンクを無料にさせていただきます」とのアナウンス。 ロビーは無料ドリンクを求める人で大混雑です。 舞台にはエンジニア役の筧さんも登場し、「前に『アメリカンドリーム』でキャデラックが出なかったことがあり、今日も心配」とのコメントで笑わせました。 再会は40分後。 「サイゴン陥落」の最初からです。 何となくぎこちない雰囲気が流れていたのですが、ヘリが無事に飛びさった後は、客席から割れんばかりの拍手喝采が沸き上がりました。 『アメリカンドリーム』でキャデラックが出てきたとき、筧さんは「出た・出た〜!」と嬉しそうに舞台中を飛び回り、これも客席から盛大な拍手。 カーテンコールでは筧さんが正座でお辞儀すると、全員がそれに習います。 苦難を乗り越えた舞台と客席は一体となり、感動的なカーテンコールとなりました。 《ミス・サイゴン》上演の歴史に必ずエピソードとして残る、その場面に居合わせることが出来てラッキーでしたね (^_^) 。 マチネ終演後は東京国立近代美術館へダッシュして、『琳派 RIMPA』展。 10分で駆け抜けまして、「風神雷神図屏風」の前には1分も居たでしょうか (^_^ゞ。 帝国劇場へ戻り、地下2階のお店で「穴子丼」。
これで一応の予定はこなしたのですが、地下1階に出待ちの列が出来ていたので、並んでみました。 そうしたら新妻聖子さんが現れたんですね。 彼女は希望者すべてにサインをしたり写真を撮ったり、「もうよろしいでしょうか」と確認した上で「ありがとうございました」と帰って行かれました。 いい人ですね。
出待ちの列はなおも並んでいたのですが、ソワレ開演10分前となり、劇場に入りました。 |