四日市市民オペラ 《ラ・ボエーム》 2004年11月28日(日) |
◇四日市市民オペラ 《ラ・ボエーム》 四日市市民オペラは3年に一度、公演をしているそうです。 僕は演出の池山奈都子さんのファンで、彼女がどのようにこのオペラを演出するのか気になって、四日市まで出かけました。 観光案内所で「四日市市内の見所は?」と質問したところ、「もみじ谷の紅葉が見頃です」との返事。 残念ながら紅葉狩りをするほどの時間はないので、市立博物館で「21世紀の本居宣長」なる展覧会を見ました。 これは大変に中身の濃い内容で、歩き疲れました (^_^;。
第6回四日市市民オペラ《ラ・ボエーム》 2004年11月28日(日)2:00PM 四日市市文化会館第1ホール 指揮:竹本泰蔵 演出:池山奈都子 ミミ:水野麻衣子 ロドルフォ:中井亮一 マルチェッロ:東川史治 ムゼッタ:吉原ルミ子 ショナール:栗田滋勇 コッリーネ:伊藤貫之
注目の池山演出は「もう少し新しいアイディアはないのか?」と言いたくなるほどオーストドックスなもの。 しかし考えてみれば、《ボエーム》を初めて見る人も多いであろう市民オペラには親切な演出とも言えましょう。 泣かせるところは泣かせてくれたし、それはそれで良かったんだけれど‥‥。 第二幕は舞台奥に向けて階段があり、モンマルトルの丘を思わせる二段の構造になっています。 カフェ・モミュスは上手にあり、ミミたちは屋外のテーブルに座ります。 市民オペラと言いながら本格的なスケールの大きい舞台で、この公演にはかなりの費用がかかっていると見ました。 第二幕の幕が上がると舞台上には人が溢れています。 ここで拍手があってもいいところです。 コーラスは大人40名、子供29名なんだそうですが、一人一人の動きが自然なわけです。 ゼッフィレッリの有名な演出のようにね。 10月に見た弘前市民オペラ(演出:平尾力哉)のコーラスは段取りで動いていましたから、この辺が演出家の力量の差なのか、手間ひまかけた時間の差なのか。 竹本泰蔵さん指揮する四日市交響楽団は、コンサートマスターに名フィルの日比浩一さんを迎え、レベルの高い演奏を聴かせてくれました。 少しくらいのミスは聞き流しましょう。 キャストではミミの水野麻衣子さんが気に入りました。 四日市のおみやげは笹井屋の「なが餅」。 藤堂高虎が足軽の頃に無料でたら腹食べさせたところ、後年伊勢の大名に出世してから大変ひいきにしたとの逸話が残っており、「高虎めぐり」をしている僕には見逃すことが出来ないお菓子でした。
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