関西歌劇団 《スザンナの秘密・修道女アンジェリカ》
2005年6月5日(日)14:00 尼崎アルカイックホール

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 昨年11月に名古屋二期会の《修道女アンジェリカ》を見て、すっかりこのオペラが好きになってしまいまいまして、テバルディのCDを購入して、しばらくBGMとして流していました。

 尼崎市総合文化センターの前にはカメラマンが立ち並び、JR西日本の説明会があるようです。

尼崎市総合文化センター アルカイックホール&庄下川(しょうげがわ)
JR西日本の説明会 カメラマンたち


       関西歌劇団 第87回定期公演
 2005年6月5日(日)14:00 尼崎アルカイックホール

      指揮:牧村邦彦  演出:井原広樹
      演奏:大阪シンフォニカー交響楽団

     ヴォルフ・フェッラーリ 《スザンナの秘密》
      スザンナ:柳 孝代  ジル:早川壽雄

 新婚ほやほやのジル伯爵とスザンナ。
 しかし、新妻スザンナには秘密があって、嫉妬深い夫は大騒ぎ。 そして‥‥。

 登場人物は3人、歌うのは2人、上演時間は50分、という歌手には負担が多そうなオペラ。
 音楽はペルゴレージの《奥様女中》を下敷きにしたようで、古典的な聞きやすい音楽。
 なかなか魅力的なメロディもありました。
 演出はごく普通。

     ジャコモ・プッチーニ 《修道女アンジェリカ》
    アンジェリカ:吉岡仁美  公爵夫人:荒田祐子  

 アンジェリカ役の吉岡さんは新進ながら抜擢人事らしい。
 豊かな声量と美声、スレンダーな容姿で、良かったですね。

 演出では、子供の死を知ったアンジェリカが毒を飲むと、大天使ミカエル(男)が現れクルクルと踊ります(@o@)。
 そして舞台中央からアンジェリカの子供がせり上がってきます。
 イメージとしては、ワーグナーの《ローエングリン》でしょうか。

 僕としてはアンジェリカに集中したいのに、それを踊りが邪魔をする。
 無駄なところにお金を使って、もったいない印象です。

 牧村さん指揮するオーケストラは良かったですね。
 総じて、レベルの高い公演だったかと思います。
 関西二期会《タンホイザー》に較べると、ロビーの雰囲気は庶民的で、2階には空席が目立ちました。

 終演後、文化センターの前では、報道陣の取材の輪ができていました。
 TVニュースによると、JR西日本はマンション住民に対し、購入価格での買い取りを提案し、住民は話し合いを拒否したそうです。

終演後も取材陣が マンション住民との話し合いだったようだ
 
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