レニングラード国立歌劇場オペラ
グノー作曲《ファウスト》全2幕
2005年12月14日(水)6:30PM

「REVIEW05」に戻る  ホームページへ
 

      レニングラード国立歌劇場オペラ
       グノー作曲《ファウスト》全2幕
     2005年12月14日(水)6:30PM
         愛知県芸術劇場大ホール

   芸術監督・演出:スタニスラフ・ガウダシンスキー
         指 揮:アンドレイ・アニハーノフ

       ファウスト:ワシリー・スピチコ
   メフィストフェレス:アレクサンドル・マトヴェーエフ
      マルグリート:エレーナ・ポリセーヴイツチ
   ヴァランタン(マルグリートの兄):ユーリ・イヴシン
   シーベル(ヴァランタンの友人):ナタリア・ビリュコーワ
   ワーグナー(ヴァランタンの友人):カレン・アコポフ
   マルタ(マルグリートの隣人):ニーナ・ロマノワ

 グノーの《ファウスト》とは全く珍しい演目で、初めて観るオペラです。
 客の入りを心配していましたが、入口に「御招待受付」なるカウンターがあって、協賛企業からの動員があったようです。
 見える範囲はほぼ満席で驚きましたし、ホッとしました (^_^) 。

 『ファウストの舞踊音楽』はオーケストラで何度も演奏したことがあり、どのような場面で演奏されるのか興味がありました。
 あと知っているのはマルグリートの「宝石の歌」くらいだったんですが、他にも魅力的なメロディーが多いオペラでした。
 
 ストーリーはゲーテの『ファウスト』のハイライトでしょうか。
 原作はもちろん読んだことはないんですが (^_^ゞ、流れが少しおかしいような気もしました。
 どうも演出家により、場面が入れ替えられているらしい。

 ガウダシンスキーの演出は舞台奥に大きな鏡を置き、床の模様が鏡に映って不思議に豪華な世界を作っていました。
 中でも色とりどりの衣装が入り乱れる酒場の場面は、鏡の効果が最大に発揮された美しい場面だったでしょうか。
 ライプツィッヒのアウエルバッハス・ケラーには行ったことがあります。

 休憩時間に聞いたところでは、この鏡が使われるのは名古屋公演だけとのことで、遠方からもオペラファンが来ていたようです。
 ※後日の情報では、武蔵野公演もオーチャドホール公演も、ちゃんと鏡が使われたそうです (^_^ゞ。

 キャストではメフィストフェレスのマトヴェーエフが圧倒的。
 この人だけマイクを使っているのでは? と思ったくらい。
 カーテンコールではこの人が最後に出てきてビックリ(@o@)。
 オペラの名前は《ファウスト》なのに (^_^;。

 舞踊音楽は『ワルプルギスの夜』の場面に演奏されました。
 ここは無理に作ったようなバレエの場面で、作曲者グノーの観客サービスでしょうか
 多くのソリストが踊りましたが、女性ソリストの一人に多くの拍手がありましたので、有名な人みたいです。

 チラシには「総勢230名の引っ越し公演」と書かれており、これだけの歌手とバレリーナが揃った舞台を見ることが出来たのは幸せなことでした。
 
 
「REVIEW05」に戻る  ホームページへ