陽春大歌舞伎 『勧進帳』ほか 2006年4月12日(水)4:00PM |
さしあたり、有名な歌舞伎は全部見ておこうと思いまして、今月の御園座は初めて見る『勧進帳』です。
今月の演目は『石切梶原』、『狐火』、『勧進帳』。 『狐火』は武田家と長尾(上杉)家の対立を軸とした義太夫狂言『本朝廿四孝』の一幕。 八重垣姫(長尾謙信の娘)は、許嫁の敵将・勝頼を助けるため、「翼がほしい、羽がほしい、飛んでいきたい、知らせたい」と早く諏訪湖を渡りたい。 その想いが叶い、諏訪明神の白狐に引かれて湖を飛ぶように渡る。 「御神渡」ですね。 八重垣姫の中村芝雀はきれいだし、「引き抜き」で赤い着物が一瞬にして白に変わるし、時間は短かったし (^_^ゞ、面白く見ることが出来ました。 御園座のロビーには人形浄瑠璃で用いる八重垣姫の文楽人形が展示されておりまして、やっとどういうお姫様なのか分かりました。
僕は松本幸四郎は歌舞伎『熊谷陣屋』、演劇《アマデウス》、ミュージカル《ラ・マンチャの男》と見たことがありますが、いずれも良いと思ったことがないんです。 本日の弁慶もあまり感心しませんでした。 でも、新聞などでは絶賛されているから、そうなんでしょう。 『勧進帳』という作品自体が想定の範囲内で感銘が薄く、でも一度は見ておかなければならない作品をクリアした、という満足感はありました (^_^;。 午後8時に地下鉄伏見駅に着いたら、ガラス箱の人形が動き出しました (@o@)。 この人形の前は、御園座、しらかわホール、電気文化会館、名古屋ミュージカル劇場、そして大須オペラ、師走歌舞伎などでよく通るんですが、この人形が動くとは知りませんでした。 |