ブルノ歌劇場 《モーツアルトとサリエリ》 2006年7月22日(土) 5:00PM 愛知芸術劇場大ホール |
『ドラマティック・アマデウス』と名付けられた今回の公演は、第一部がピアノリサイタル & オペラ 《モーツアルトとサリエリ》、第二部が『レクイエム』というなかなかに趣味の良い企画でしたが、第一部だけを聴いてきました。 ◇ ヤン・フォイテク ピアノリサイタル ヤン・フォイテク君は11歳。 ピアノ協奏曲第23番の第1楽章と 《トルコ行進曲》 を演奏しました。 この年でこれくらい弾ければよいのでしょう。 オケはピットの中で、フォイテク君は舞台上で演奏しました。 反響板のない大ホールなので、音は小さく聞こえました。 ◇ リムスキー・コルサコフ 《モーツアルトとサリエリ》 原作:アレクサンドル・プーシキン 指揮:ハヴェル・シュナイドゥル 演出:イジー・ナジ モーツアルト:ペトゥル・レヴィーチェク サリエリ:ユリィ・ゴルブノフ 本日のお目当ては、もちろんこのオペラ。 モーツアルトは1791年12月5日午前0時55分、享年35歳で息を引き取りました。 サリエリは1825年5月の死を前にして「自分がモーツアルトを毒殺した」と告白した、と噂されました。 この噂に基づき、プーシキン(1799〜1837)は戯曲 《モーツアルトとサリエリ》 を1830年に書きました。 リムスキー・コルサコフ(1844〜1908)は1897年8月に、プーシキンの戯曲によってオペラ 《モーツアルトとサリエリ》 を作曲しました。 1898年11月5日の初演で、シャリアピンがサリエリ役を歌いました。 初めて聴く 《モーツアルトとサリエリ》 は、モーツアルトとサリエリは出てくるものの、歌詞はロシア語で音楽は 《エウゲニー・オネーギン》 風のロシアオペラ。 なんだか変でしたね。 サリエリの心理描写では、ピーター・シェーファーの『アマデウス』の方が分かりやすいでしょうか。 分かりやすければよい、というものでもありませんが‥‥。 |