劇団四季 《鹿鳴館》
2006年8月16日(水) 6:30PM
新名古屋ミュージカル劇場

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       三島由紀夫《鹿鳴館》

    2006年8月16日(水)6:30PM
      新名古屋ミュージカル劇場

       影山悠敏伯爵:日下武史
        同夫人 朝子:野村玲子
     大徳寺侯爵夫人:末次美沙緒
        その娘 顕子:岡本結花
        清原永之輔:広瀬明雄
       その息子 久雄:田邊真也
         飛田天骨:志村要
        女中頭 草乃:中野今日子

 時は明治19年11月3日の天長節。
 内閣の大臣を務める影山伯爵の夫人・朝子は社交界を避けていたが、かつての恋人であり反政府派リーダーでもある清原と、彼との間に出来た息子・久雄を救うため、洋装で鹿鳴館に出席することを決意した。
 しかし‥‥。

 頭の中で無理矢理作り上げた非現実的なストーリーの上を、三島由紀夫独特の持って回った台詞が上滑りしている。
 朝子って、身体は売っても心は売らぬ、売春婦のような女だな。
 もともとが新橋の芸者なんだが‥‥。

 夫である影山伯爵に息子・久雄を殺された朝子は伯爵との別れを決断し、「これからどうするつもりだ?」という伯爵の質問に「清原の元へ参ります」と答える。
 これにはのけぞった (^_^; 。
 清原の家族はどうなっているんだ?
 まあ、その程度の台本なんだな。

 何はともあれ、時間が経つのが長かった。
 キャストは新劇らしくて、良かったのではないか。
 カーテンコールにわざわざ三島由紀夫の写真を出すところが浅利慶太らしいセンスだ。

 後ろにいたおばさん二人が「今日は変わったミュージカルだね」と話していたのが、僕には大受けだった (^_^;。
 
 
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