第四十三回吉例顔見世 市川海老蔵 《義経千本桜》
2007年10月17日(水)4:15PM 御園座

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 市川海老蔵の 《義経千本桜》を見てきました。
 僕にしては張り込んで、花道に近い3階席からの観劇です。

        第四十三回吉例顔見世
      義経千本桜 川連法眼館の場(四の切)
      市川海老蔵宙乗り 狐六法相勤め申し候
     2007年10月17日(水)4:15PM 御園座

 佐藤忠信役の海老蔵からは、気品があふれています。
 ただ座っていても、実に美しい舞台姿です。

 狐忠信になってからはアクロバティックな場面の連続で、身体能力の高さに感心しました。
 また、吊り上がった目がいかにも狐らしく、まったくの適役です。
 初音の鼓とされてしまった両親を恋しがる子狐らしさも出て、素晴らしかったですね。

 最後はもちろん宙乗りで、たっぷりと時間を掛けた狐六法で、僕の頭の上2メートルを飛んでいきました (^_^) 。

 宙乗りの終点(何と言うの?)からは猛烈な桜の花吹雪が客席に吹き出され、記念に拾ってきました (^_^ゞ。
 思い返せば、1996年にNY サリヴァン劇場で《ファンタスティックス》を見たときも、記念に花吹雪を拾ってきたのでした。

 海老蔵は将来的にもっと大物になり、貫禄ある役者になっていく事でしょう。
 しかし、それは必ずしも良い事ばかりでなく、失われるものも多いでしょう。

 この時期の若さにあふれた海老蔵の狐忠信を見る事が出来たのは、幸せな事でした。
 
 
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