飯守泰次郎 & 日フィル ワーグナー管弦楽曲集 2007年12月8日(土)6:00PM サントリーホール |
ワーグナー指揮者として絶対の信頼を置く飯守泰次郎先生と日フィルによる『ワーグナー管弦楽曲集』を聴きに行ってきました。 名古屋在住の僕にとって、東京行きには決断が必要ですが、飯守先生のワーグナーを聴き逃すわけにはいきません。 サントリーホールは奥に隠れていて探しにくい。 道を尋ねながら何とか辿り着いたサントリーホールは、クリスマスのイルミネーションがされていました。 劇場内の撮影は禁止という意地悪な掲示がされており、ちょっと考えて、モニターTVの写真を撮っておきました。 地方からせっかく来たんだから、記念写真は撮っておきたいんですよ (^_^ゞ。
日本フィルハーモニー管弦楽団 第596回定期演奏会 2007年12月8日(土)6:00PM サントリーホール 指揮:飯守泰次郎 ソプラノ:緑川まり 第一部 T)歌劇《タンホイザー》より「序曲」 最初のホルンのメロディーが始まってすぐ、小澤征爾やフィリップ・オーギャンとは違う、本物のワーグナーの音楽が聞こえてきました(個人の感想です)。 なぜこれほどまでに違うのか、音楽を聴きながら考えました。 飯守先生の指揮では、最初のホルンの一つ一つの音に意味があるんです。 この手間を惜しんで、フレーズを流しては、本物のワーグナーの音楽にならないんです。 U)《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」 僕にとってこの曲の最高の演奏は、2006年1月22日(日)の「名古屋二期会ニューイヤーコンサート」における飯守先生と基村昌代さんによる演奏です。 今日の演奏ではあの時のような音楽的高揚を味わう事が出来ず、残念でした。 僕が考えるに、クライマックスに向かう長いクレッシェンドのテンポが早くなっているんです。 テンポが遅ければ遅いほど、クライマックスのスケールが巨大になるんです。 第二部 V)楽劇《ワルキューレ》より「ワルキューレの騎行」「魔の炎の音楽」 これは演奏時間も短く、来年2月の二期会公演の予告編でしょうか? 「魔の炎の音楽」は、もっと燃え上がるかと思っていましたが‥‥ W)楽劇《神々の黄昏》より「夜明けとジークフリートのラインの旅」 「ジークフリートの葬送行進曲」「ブリュンヒルデの自己犠牲と終曲」 最後の《神々の黄昏》は、最初から実に熱のこもった、素晴らしい演奏でした。 一番ホルンは達人かと思いました。 《ニーベルングの指環》の頂点とも言うべき「剣の動機」を切れ切れに吹いた一番トランペットは、何となく許せません(個人的感想です)。 終演は8時と早く(アンコールなし)、新幹線のチケット代も高かったんですが、「やはりチャンスを逃してはいけない」と改めて痛感しました (^_^; 。 |