ニューイヤ−ガラコンサート NCO 2008 2008年1月6日(日)2:00PM 北名古屋市文化勤労会館大ホール |
明けまして今年最初の観劇は「ニューイヤ−ガラコンサート NCO 2008」。 僕は笛田博昭さんは「日本のデル・モナコ」だと思っているので、デル・モナコが当たり役としていた《道化師》のカニオは笛田さんにとっても当たり役となるはずです。 そのロールデビューを聴き逃すわけにはいきません。 名鉄「徳重・名古屋芸大駅」で降りてびっくりしたのは、駅前にタクシーがいなかったこと。 当然のことながら以後は徒歩の行動となりまして、下の名芸大の写真には駅から東方向へ往復20分以上の時間と体力がかかっているんです。 会場の北名古屋市文化勤労会館は逆に西方向にありまして、またまた30分以上歩いたでしょうか。 北名古屋市は西春町と師勝町が合併して出来た市ですが、名古屋に寄生するような名前は感心しません。
ニューイヤ−ガラコンサート NCO 2008 2008年1月6日(日)2:00PM 北名古屋市文化勤労会館大ホール(754席) 指揮:山田信芳 司会:福井友香 演出:池山奈都子 合唱:NCO合唱団 西春少年少女合唱団 管弦楽:サンクス・オーケストラ NCO(名古屋尾張地域市民オペラ振興会・Nagoya Owari area Citizen Opera association)は理事長の山田信芳氏によって立ち上げられた市民オペラグループ。 2006年11月の《ナクソス島のアリアドネ》は意欲的な公演でした。 第一部 最初に《春の声》《金と銀》が演奏されました。 《カヴァレリア・ルスティカーナ》の前に演出家の池山奈都子さんのお話があり、池山さんは北名古屋市に住んでいるとのこと。 3月21日、22日に長久手文化の家で、《カヴァレリア》《道化師》の本格的なオペラ公演があり、本日のキャストが出演されるそうです。 キャストも登場し抱負を述べましたが、歌手の素顔が見えるのも楽しいものです (^_^) 。 『教会のコーラス〜ママも知るとおり〜間奏曲』 コーラスはとても迫力がありました(特に男声)。 会場が狭いため(754席)もあるのでしょうが、圧倒されました。 『ママも知るとおり』はサントゥッツァ(やまもとかよ)とマンマ・ルチア(小坂井貴子)が立ったままの歌唱で、コンサートとしては仕方がないんでしょうが、もっと動きがほしかった。 本公演では演出家の腕の見せ所でしょうか。 間奏曲はハープのパートがないのにびっくりしました。 キーボードはオルガンのパートを弾いていたのでしょうか。 ハープがないと曲の流れが悪くなるような気がします。 第二部 『誰も寝てはならぬ』加藤利幸 加藤さんは大須オペラ《サルタンバンク》のアンドレ少尉であり、イタリア声楽コンコルソ金賞受賞の実力者です。 これはボリュームもあり、伸ばすところは目一杯伸ばして、文句の付け所のない歌唱で、この曲の美しさを大いに堪能しました。 加藤さんの『誰も寝てはならぬ』は2006年7月のイタリア声楽コンコルソでも感心しましたが、よりパワーアップしているようです。 『私の名はミミ』山本 綾 山本さんは初めて聴きましたが、とても良かったです。 本公演ではローラ(美人役)を歌われます。 《椿姫》前奏曲 『プロヴァンスの海と陸』澤脇晴達(みちはる) 澤脇さんは3月の本公演には出演されないようです。 トニオ役かと思っていましたが、トニオ役はキルギスからバリトンを招くそうです。 《道化師》の前に池山さんとキャストのお話がありました。 ネッダ役の松波千津子さんは実年齢の半分の役を演じられ、カニオ役の笛田・加藤のお二人は実年齢の2倍の役を演じられるということです。 『導入の合唱〜鳥の歌〜衣装をつけろ』 笛田さんは1月3日の『NHKナゴヤ ニューイヤーコンサート』をテレビで見て、声の調子が悪そうで心配していましたが、どうして十全の歌唱を聴かせていただきました。 笛田さんはまったく「日本のデル・モナコ」です。 クライマックスである「笑えパリアッチョ」の部分では、あまりの素晴らしさで目の前が涙でかすんできます。 そして笛田さんはそのままのボリュームで最後まで歌いきるんです。 トークでは「若いうちからカニオを歌うと声を壊す可能性がある」と言っておられましたが、これから30年、40年(?)と世界のオペラハウスで歌い続けられるであろうカニオのロールデビューを見ることが出来て、長い道を歩いてきた甲斐がありました (^_^ゞ。 理事長であり指揮者である山田さんには、このような機会を与えていただいたことを心から感謝します。 3月の本公演は2日とも見逃さない覚悟です。 金曜日は途中入場させてくださいね (^_^ゞ。 |