わらび座ミュージカル 《天草四郎》
2008年2月9日(土)6:30PM
中京大学文化市民会館プルニエホール

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     わらび座ミュージカル 《天草四郎》
     2008年2月9日(土)6:30PM
   中京大学文化市民会館プルニエホール

  作:長谷川康夫 演出:井上恩 作曲:甲斐正人

         四郎:碓井涼子
         伊助:平野進一
         キヌ:黒田ふみ
    柳生十兵衛:笹岡文雄
  山田右衛門作(えもさく):渡辺 哲

 プログラムに書かれた長谷川康夫さんの言葉が気に入りました。
 「天草四郎」−その名に、なぜ私たちは言い知れぬロマンを感じてしまうのでしょうか。愛。信仰。迫害。蜂起。殉教。そんな言葉が並ぶだけで胸は昂ぶり、そしてその悲劇を背負う主人公が弱冠十六歳の少年であることに、いっそう心は揺さぶられてしまうのです。

 舞台はほとんどが原城で、江戸城が少し。
 幕府軍を追い返し、意気盛んな時から原城の陥落まで。
 このような状況では、何を語られ歌われても泣けてしまうわけで、滅び行くものは美しい。

 天草四郎は女だったという設定でしたが、これはあまり意味がなかったようです。
 それより人の心が読めてしまう惣吉という若者、彼こそが予言された神の御子だったという発想が意表をつきました。

 休憩なしで1時間45分の大作でしたが、欲を言えばもっと音楽がほしかったでしょうか。
 碓井涼子さんは《銀河鉄道の夜》以来のファンですが (^_^) 、とても良かったですね。
 
 
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