METライブビューイング 劇的物語《ファウストの劫罰》
2008年12月14日(日)10:00AM ミッドランドスクエアシネマ

「REVIEW08」に戻る  ホームページへ
 
 
 METライブビューイングが、今年は午前10時からになって、何となく行きにくくなってしまいました。
 今年初めてのMETライブビューイングは第3弾のベルリオーズ《ファウストの劫罰》。

 冒頭の案内役にスーザン・グラハムが出てきてびっくり。
 彼女はこの舞台でマルグリットを歌うんですから。
 「出番は第二幕からだから大丈夫」とのことでした。
 以後の案内役はトーマス・ハンプソンが務めました。

 ベルリオーズ作曲 劇的物語《ファウストの劫罰》
   2008年12月14日(日)10:00AM
      ミッドランドスクエアシネマ

      指揮:ジェイムズ・レヴァイン
      演出:ロベール・ルパージュ
      マルグリット:スーザン・グラハム
      ファウスト:マルチェロ・ジョルダーニ
      メフィストフェレス:ジョン・レリエ

 僕は1997年4月19日にイングリッシュ ナショナルオペラで《ファウストの劫罰》を見たことがあって、良くストーリーが分かりませんでした。

 それはデヴィッド・オールデンの演出のためかと思っていたのですが、今回字幕付きで見て、この作品がオペラとしてのストーリーを持っていない、「劇的物語」であることを知りました。

 ベルリオーズがゲーテの『ファウスト』の中で自分が興味がある部分だけを音楽化した感じ。
 スーザン・グラハムも「このオペラは断片的で、その空白は観客自身が埋めなくてはならない」と言っていたような気がします。

 演出のロベール・ルパージュは1999年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本でこの曲を演出したそうです。
 彼はシルク・ド・ソレイユ『K』(?)の演出もしたそうで、この演出もあっと言う間に変化する映像技術とフライングを駆使したシルク・ド・ソレイユの世界でした。
 それはそれで面白かったですよ。
 
 メフィストフェレスのジョン・レリエがメフィストそのもので、声楽的にも素晴らしかった。
 マルグリットのスーザン・グラハムも良かったですね。
 ファウストのマルチェロ・ジョルダーニはルックスがファウストらしくなく、声もお疲れ気味かと思いました。
 
 ところで、このプログラムの写真の美人が誰だか分かりますか?
 僕は驚いてしまったのですが、答えは次回 (^_^) 。
 
 
「REVIEW08」に戻る  ホームページへ