メットライブビューイング ジュール・マスネ作曲《タイス》(新演出)
2009年1月11日(日)10:00AM ミッドランドスクエアシネマ

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   メットライブビューイング2008-2009
   ジュール・マスネ作曲《タイス》(新演出)
   2009年1月11日(日)10:00AM
   ミッドランドスクエアシネマ

   指揮:ヘスス・ロペス=コボス
   演出:ジョン・コックス

   タイス(アレクサンドリアの遊女、S)
     :ルネ・フレミング
   アタナエル(修道僧、Br)
     :トーマス・ハンプソン
   ニシアス(タイスの愛人、T)
     :ミヒャエル・シャーデ
   パレモン(修道僧の長老、B)
     :デイヴィッド・ピッツィンガー

 4世紀のエジプト。
 修道僧アタナエルはアレクサンドリアの高級娼婦タイスを神の世界に導き、修道院に入れる。
 タイスは感謝の内に息を引き取り、アタナエルはタイスに対する煩悩に苦しむ。

 タイスは修道院に入って30日で死ぬのかな。
 それで幸せなのでしょうか (^_^; ?

 ストーリーはおかしいけれど、キャストは全員熱演でした。
 プログラムの写真に見るように、ルネ・フレミングの美貌とスレンダーな肢体も、大変よろしかったですね (^_^) 。

 ジョン・コックスの演出は正統的で、適度に豪華で、メットにふさわしいもの。
 プラシド・ドミンゴのインタビューはメモを見ながらで、あまり適役とは言えませんでした。

 指揮者のヘスス・ロペス=コボスはベルリン・ドイツ・オペラの指揮者として、1987年に《ニーベルングの指環》の日本初演を指揮してくれた大恩人です。
 チクルスで聴いたのはあの時だけですから。
 あれから20年経った今回の《タイス》でも元気な指揮ぶりで嬉しかったです (^_^) 。

 有名な『タイスの瞑想曲』は第二幕の間奏曲で、コンサートマスターのD・チャン(?)はファーストバイオリンとセカンドバイオリンの間に立って演奏しました。
 ハープは映りませんでしたが、安楽真理子さんだったとすると、東洋人コンビでしたね。

 演奏中はオケピット全体に照明が当たり、D・チャンは演奏後に盛大な拍手喝采を受けていました。
 インタビューは受けるし、カーテンコールの最初に出てくるし、儲け役だと思いました (^_^) 。
 この曲は技術的にそれほど難しくはなく、ちょっと上手な小学生なら弾けますからね。

 フィナーレでは『タイスの瞑想曲』を伴奏としてタイスとアタナエルの二重唱が歌われます。
 これからこの曲を聴くと、頭の中に二重唱が聞こえてくるかもしれません。
 演奏会でこの曲を聴くことはないでしょうけれどもね (^_^ゞ。
 
 
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